稀代の大魔術師であるディアナは、ある日理由ありの依頼を受けてボロボロで囚われていた少年・ラスターを助ける。
「この天才大魔術師ディアナ・フィオリアルが、あなたの師匠となってあげましょう!」
そう言ってラスターを弟子にし、日々こき使いな
がらもラスターと平和に暮らしていたディアナは、ある日刺客に襲われラスターを守って亡くなった。
「――私は、天才じゃなかったみたい」
自分を看取ったラスターにそう告げて。
……筈なのだけれど、私はどうやら転生していたらしい。
今度は治癒の力を持つ、精霊士リディアとして。
かつての弟子は今や二十七歳の立派な大人となっていて、英雄として名を馳せているようだ。
立派に弟子が育った今前世の心残りもないし、今世はちょっと優秀な精霊士として平凡に暮らしましょう!
……と思ったのに、何故か記憶を取り戻した瞬間に現れたラスターに「俺を欺いた罪を償え」と嫌がらせに求婚されてしまった。
ずっと好きだった師匠が目の前で亡くなってヤンデレと化したヒーローと、復讐心を捨てて幸せになってもらいたいなあと地雷を踏み続けるヒロインの話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 00:29:33
89277文字
会話率:36%
稀代の大魔術師であり、魔法社会批判の先駆者としても知られる『バルバート・ボイトラー』による初期の名著『魔法社会の諸問題に対する考察』の待望の翻訳版。
著者自らの経験に裏打ちされた言葉は、時代を経てもなお私たちに深い洞察を与えてくれる。
最終更新:2017-06-15 21:07:29
6348文字
会話率:3%
魔法が存在するものの、一部の人にしか使うことのできない世界。この世界で知らない者はいない稀代の大魔術師、グレリジア・リノ・ヴェンドバードは今日もひとりで奇術(マジック)に没頭している。他人に興味はない、争い事にも興味はない、恋愛ごとなど馬鹿
でしかない、そんな彼女の気を引くものはただひとつ、謎である。しかし、謎にしか興味のないはずの彼女に忍び寄るのは、美形の王宮護衛官や噂話好きの下町の娘たち。グレリジアは今日も謎を解きながら、いろんな人から逃げ回り、魔法で人にけがを負わせている――――。不本意ながらも事件に巻き込まれ、美形に恋をされて、下町っ娘に奇術(マジック)を邪魔されながらも意外と楽しく生きているグレリジアのお話です。(ファンタジーですが推理あり、恋愛ありです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-08 17:49:17
12093文字
会話率:34%