『神理学』――神様の存在が証明された世界。人々は神様の祝福とされる青い瓶を手に、不思議な力を繰り暮らしていた。誰もが持っているわけではない力。持っていないよりは持っていた方がいい力。だがいくらなんでも、こんな役に立たない力。
「神様は意地
悪だ」
そして、瓶は割れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-04 21:18:45
10785文字
会話率:49%
俺の名前は七刻誠一、職業は"神理学者"だ。"神理学"というのは、"神の理を学ぶ"と言うもので、神様の考えていること、この世の奇怪な現象を解明する仕事である。それともう一つの意味合い
があり、神が作り上げたこの世の原理を、人間の領域に持ち込むことでその神様の能力が扱える、というものだ。
一応"神理学"の基礎を学んだ俺は、それを扱い"世界征服"を狙おうと考えていたが、案外近くの暴力団に捩じ伏せられてしまった。
暴力団の事務所でコンクリート詰めで海に沈めるか、と話をされていた際、俺の転機となるアリコンキャラである那岐白炉に情けを掛けていただいた。
それからというもの、俺の立ち位置は暴力団の一員兼神理学者兼那岐の遊び相手となってしまった。
さてさて、これから始まるお話は、俺が白炉と出遭った、五ヵ月後の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-21 21:05:56
3560文字
会話率:23%