「私の事を忘れてください」
そう言い残して先立って逝った、最愛の人。
泣きじゃくる貴方に、そっと寄り添えない私。
私が最後に残した言葉の意味。
そして私と貴方が愛した花の時期が来る度に、どうか───────。
最終更新:2020-12-17 20:49:46
1000文字
会話率:5%
両親を失った自分を受け入れた義理の家族。
その家族には原因不明の症状に陥る妹がいた。
義妹を救う術を求め、欠陥を抱えた彼は旅立った。
同時に、復讐心を抱きながらも復讐を諦めようと足掻く彼は、矛盾する心を救う術をも旅に求めて彷徨う。
欠陥と
矛盾を抱えた者、原因不明の症状に苛まれながらも共に行く者、過去に決着をつけられていない者。
そして前を見据えて進み続けようと足掻く者。
これは奇妙な旅人たちの物語。
救済と、意思の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-26 00:18:53
40594文字
会話率:36%
舞台は、現代社会に似て否なる魔法社会です。
登場人物は、そんな世界で暮らす武器屋の少女。
主人公は武器作成を生業とする家に生まれます。
特異な家に生まれ育った少女は同年代の友達もつくれぬまま成長していきます。
武器を創るというプライドだけ
で生きてきた彼女は、
どこかその殺伐とした自分自身に疑問を抱きます。
武器を創ることしかできない自分。
ヒトを何かを殺すことに疑問をもつ自分。
矛盾する心を内包したまま、
少女は家に甘えることをやめました。
ある日、一人の王国騎士から作製の依頼を受けます。
はじめは拒否しました。
しかし、依頼内容と真剣に向き合い、様々なヒトビトと出会うことで、
少女は初めて自分自身を肯定する術を見出します。
誰かを傷つけること。
何かに傷つけられること。
そして、殺すこと。
自分がその命のやりとりの一端を担っている現実。
戦うことの意味と責任と苦しみがテーマになってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-28 14:17:13
104753文字
会話率:25%