前作「脳島~そして誰もいなくなる~」から時が経つこと2年。病院で目を覚ました鉄男は意識不明のまま眠り続けていたのだと知らされる。しかし、記憶の中では海の事故に遭い謎の島に漂流していたはずだった。どちらが夢か現実なのか?そして鉄男が入院してい
た病院では、ある研究が極秘に行われていた。その実験体に鉄男はされていて――!?
*この作品はうちのおとんが書いた原作シナリオを小説の形にしたものです。
*前作「脳島~そして誰もいなくなる~」を読むには作者名・葵田の部分をクリックしてお進み下さい。
*この作品はアルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 05:00:30
82051文字
会話率:52%
それは、決して破ってはならない「掟」――――
警醒偸官(けいさつかん)の戸田憲固(とだ けんご)は、一人の女被疑者を取り調べていた。
名を犬澄矢那目(いぬすみ やなめ)。
巷をにぎわしている腕利きの泥夢(どろぼう)だ。
泥夢と
は、人の夢から記憶を盗み出す犯罪者。
警醒偸は、泥夢を検挙するため、被害者の無念を晴らすため、日夜眠っている。
ようやく捕まえた彼女を、戸田が取り調べる理由はたった一つ。
六年前に姿を消した世紀の大泥夢、神野右蛻(じんの ゆうせい)の行方を聞き出すためだ。
神野は、過去にも一度姿をくらましたことがあり、現れるたび、街に甚大な被害を及ぼしていた。
泥夢に盗まれた記憶は、その持ち主の頭の中から、永遠に抜け落ちてしまう。
だから戸田は、その行方を追っている。
最後に姿を消す前、神野には弟子がいた。
それが犬澄だ。
彼女は以前、違う名前を名乗っていた。
新田夢姫
不思議なことに彼女は、自分の名前を、どう読むのかわからないという。
記憶を盗られているのか、それとも、知らないふりをしているのか。
戸田の追及に、夢姫は訥々と過去を語り出す。
どうやって神野と出会ったのか。なぜ神野の弟子になったのか。
なぜ、泥夢という犯罪に手を染めたのか。
明かされていく彼女の壮絶な過去と、六年前に起きた「掟破りの日」、その真実――
全てを知った時、あなたは、親子でもない、男女でもない、真の愛を見る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 21:00:00
171146文字
会話率:27%
薄暗い箱車に詰め込まれ、誰もが不安と恐怖で沈黙する。自分達はなぜここに居るのか。何をされるのか。
高く低く響く笛の音色と、遠く鳴り続ける太鼓の音。揃えられた足音と擦れる金属の軋り。
開かれた扉の向こうは白と青、銀色の輝きと幾筋の黒煙。朧にな
った「在ったはずの世界」と叩きつけられた
「在る世界」。センベイは問う。「お前は足を竦ませ立ち止まり殺されるか、足を踏み出し殺して進むか。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-19 17:08:38
60479文字
会話率:44%
異世界の魔術師達に、自分や大切な人の記憶を盗まれた少年と少女達は、盗まれた記憶を盗み返す為に、人間を越えた力を得て、魔術文化が栄える異世界へと旅立つ。
最終更新:2016-08-05 04:27:56
755935文字
会話率:28%
図書館で久しぶりにあった鈴谷さん。僕は彼女に昔話をするのだった。子供の頃に、経験した嫌な思い出。親友に物を盗まれた記憶。そんな経験をした僕の世界は、あれからどうなってしまったのだろう? でも、それは…
最終更新:2012-11-17 16:25:40
2949文字
会話率:40%