張りつめた空気が広間を支配するその中心で、今まさに婚約破棄が行われようとしていた。名のある伯爵子息がその腕に美貌の少女を張り付けて、目の前に立ちすくむ、己の婚約者であったはずの子爵令嬢を罵倒する。泣き崩れる令嬢を冷たく一瞥して、伯爵子息が更
に言葉を続けようと口を開いた―――直後、その場に颯爽と姿を現した男女がいた。「そこまでですわ!!」まるで光が射すような艶やかさを伴って現れたその内の一人である令嬢は無言で足を進め、悲嘆に暮れる子爵令嬢の傍に膝を着いて呟く。「可愛い人、泣かないでくださいな。あなたに涙は似合いませんことよ」「ちょっと待って!!なんか打ち合わせと違うんだけどっ!」婚約破棄の邪魔をしにやってきた彼らは、この国でも一二位を争う有名公爵家のご令嬢と国を治める王を父に持つ第二王子。人々は彼らを、『祓い屋』と呼んだ。―――婚約破棄を書いてみたけれど、どうしてこうなった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-06 20:14:28
5566文字
会話率:36%
ある日、大国から送られて来た一通の手紙。それはイリアへの妃候補として帝国に参上せよと言う手紙だった。他国には余り存在の知られていない姫なのに何故? と思いつつ帝国の命には逆らえず、イリアは側近二人を共に付けて帝国を目指すとした。
これは姫で
有りながら伝説と呼ばれる二つ名を持つ魔法剣士イリアの物語である。
旧バージョンです。作品を投稿するに辺り、先に此方をアップさせて頂きました。
一応外部からも見れます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-24 12:04:43
88549文字
会話率:46%
ボロボロになった女騎士アリスが出会ったのは、森の奥深くにひっそりと住む魔法使いだった。
初投稿です。
最終更新:2013-03-18 22:00:00
33148文字
会話率:29%