ーー「この星の支配者は”人間”だ。昔も、そしてこれからもだ。異論は認めん。これは確定事象だ」ーー
そう豪語するのは、この魔法文明社会で生きる唯一の人間、黒月夜斗。
彼はその社会で『超古代文明人』と呼ばれている。
◇〜遥か昔〜◇
”旧
人類”は滅亡し、科学文明は終焉を迎えた。その後にできたのは新人類による魔法文明。
夜斗の生きていた21世紀の科学文明は、神話に綴られる程の遥か彼方にしか存在しない。
二年前。彼は魔法帝国の永久凍土から発見された。
以来、帝国は彼を利用しようと監禁していたが、この魔法至上主義社会で魔法の使えない”人間”に価値はない。
『魔法の使えない猿』『穀潰しの下等種族』と、ついに皇帝から国外追放を宣告される。
凶暴な魔獣が存在し、侵略戦争も横行するこの文明では、魔法の使えない無力な人間には厳しい世界だ。
それでも彼は嘲る。
「覚えておくといい。魔法など所詮は小手先の力。人の強さの本質は、法理も分からん得体の知れない力ではなく、実直に積み上げた知識と、理論に基づき導かれた叡智。すなわち科学」
そう。彼は科学の信奉者。いや、狂信者とまで言えるだろう。
だから彼は不敵に笑う。そして高らかに宣言する。
「さぁ。返らもらうぞ、生態ピラミッドの頂点の座を。そして見せてやろう。この星の支配者が、誰であるかを……」
ーーと。
◇◇◇
これは『超古代文明人』と呼ばれる魔法の使えない最後の旧人類が、人類の培った科学という叡智の牙で、魔法文明を科学侵略していく物語。
◇◇◇
当小説は、ファンタジー世界(ナーロッパ)にガチめの科学をぶち込んでみようというコンセプトによって作られています。
【魔法×科学の不協和音。人類科学無双系物語です】
[注]本作品には、現代知識チート成分が(想像の数倍)含まれてます。
一章(50話)まで一気に投稿します。
四月より二章投稿予定。
カテゴリーをローファンからハイファンに変更いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 23:00:00
230075文字
会話率:46%
『おい、魔物よりも化学反応の方が厄介だぞ!』
《一行あらすじ》
ひのきの棒を持った技術者が持ち前の現代知識を最大限活用して、いろいろ開発しながら都市を発展させていくお話。
《真面目なあらすじ》
転移した先は滅亡していて周りには魔物しか
いない。
やってきたのは広範なモノづくりの知識を持っている技術者である。
滅亡した都市で出会ったゴーレムの錬金術はあらゆる物質を錬成でき、労働ゴーレムを作れるが脱出する手段を持っていなかった。
そこで、二人は力を合わせて資源開発を始める。
だが目の前に立ちはだかるのは強大な魔物――――だけではなく物理現象と資源不足が襲ってきた。
特にチート能力のない工場長は知っている知識と論理的な思考で、それら全ての問題を解決していく。
だがその知っている知識とは大量生産を前提とした物量とパワーの論理だった!
それにより滅んだ都市の周辺環境を短期間で激変させていく……。
カクヨムにて同時掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354055024301442折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 13:13:35
467261文字
会話率:24%
24世紀。宇宙が人類の身近になった時代。
飛来した異星人の宇宙船から発見された謎の技術「制御命令(コマンド)」。
あらゆる物質を複製する『copy』
物体の2点間移動を行う『move』
エネルギー保存、質量保存、その他、一切の物理ルールを無
視した、
この2つの制御命令(コマンド)により、人類のあり方は大きく変わった。
エネルギーや食糧、物資の慢性的な不足はあっさり解消された。
そして、お手軽な移動方法による、宇宙進出と開拓時代が始まった。
人類の発展は著しく、ついに地球の複製にも成功。
太陽を挟んで、2つの地球が周回する世界。
これは、2つの地球を行き来する、宇宙飛行士のお話
現在停止中 重篤な展開ミスが発生……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-22 11:17:29
25099文字
会話率:26%