公爵令嬢であるレイファール家の長女、リーティア。
才色兼備、眉目秀麗。立場もさることながら優れた魔力を持ち、王妃の最有力候補でもある彼女は学園で憧れの的であった。
貴族としての胸を誇りにもち、規則正しい毎日を過ごしていた彼女であったが、ある
日とある少女が学園に入学してくることを知る。
その名はステラ。平民であり性はない彼女であるが希少な「光」の魔力を持つ彼女は、国の未来のため男爵家に養子として迎えられ貴族の通うこの学園に入学することになったのだ。
その魔力の稀少さゆえ、王太子の妃候補として名を連ねることになるのは明白で、リーティアは一層気を引き締めなければならないと気持ちを改めた。
──しかし
「ステラさん!? 貴女また遅刻する気ですか!? 今月だけで何度目かと……!!」
「……いや、もう、起きるとか……そういうの、無理……」
「ちょっ、なんで寝直すんですの!? いいから早く起き、起きなさーい!!」
いざ学園にやってきた彼女はあまりにも怠け者で、それはそれはだらしなさすぎる少女であった。
「なんで、なんでわたくしが貴女の世話なんか……!」
「だってお付きのメイドさんなんていないし、というか放っておけばいいじゃん」
「そういうわけにもいきませんの! あと言葉遣いも直してくださいまし!」
このお話は学園を舞台にした激しい王妃争い……などではなく、何とか怠けたい少女とそんな彼女を品行方正に躾けたい公爵令嬢のお話。
「……おかしいなぁ。漫画だったらただの悪役令嬢だったのに……」
「え? 何かおっしゃいまして?」
「んん、早く寝たいなぁって」
「さっきまで寝ておりましたわよね!? あと言葉遣い!」
「はいはい……」
「「はい」は1回!!」
果たしてリーティアはステラをキチンと躾けられるのか……
それは誰にもわからなかった。
※この作品は基本的にほのぼのとした物語で、シリアスな展開や誰かが傷つくような描写は出来るだけ出さない予定です。
ちょっと日常に疲れた方にお届けしたい内容ですので、どうぞよかったら読んでくだされると嬉しいです。
平日に時間帯は未定ですが一話ずつ更新する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-18 21:03:42
105445文字
会話率:58%
侯爵令嬢マリアは、熾烈な王妃争いを勝ち抜き、大好きな王太子、ヒューゴと結婚したものの、結婚後6年間、一度も会いに来てはくれなかった。孤独に胸が張り裂けそうになるマリア。
“もしもう一度人生をやり直すことが出来たら、今度は私だけを愛してくれ
る人と結ばれたい…”
そう願いながら眠りについたのだった。
翌日、目が覚めると懐かしい侯爵家の自分の部屋が目に飛び込んできた。どうやら14歳のデビュータントの日に戻った様だ。
もう二度とあんな孤独で寂しい思いをしない様に、絶対にヒューゴ様には近づかない。そして、素敵な殿方を見つけて、今度こそ幸せになる!
そう決意したマリアだったが、なぜかヒューゴに気に入られてしまい…
恋愛に不器用な男女のすれ違い?ラブストーリーです。
アルファポリス、カクヨムにも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 07:00:00
133229文字
会話率:47%
エルディア・コレテウス公爵令嬢、彼女はユリウス王太子殿下との婚約者争いに敗れて、王宮で女官長をしていた。一生、独り者で寂しく女官長として終わる運命だったエルディア。
わたくしは負けた。王妃争いに負けたのだ。
悔しい…とても悔しい…
やり直せ
るなら人生やり直したい。
そこへ新たな婚約者として名が出ていて、婚約出来なかったディード王弟殿下が現れて。
赤い玉を地に叩きつけ、本来と違う人生にエルディアは突き進む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 14:00:01
4602文字
会話率:30%
ユーティーの家は、エル国の王都の中心部にあるその名が知られた娼館『チェリーハウス』
娼館には娼婦以外に娼婦兼楽士が常駐しており、その楽士の質が娼館のランクを左右するとも言われる。
ところが娼館『チェリーハウス』専属の楽士が逃げてしまった!
『僕が見習い楽士になって、娼館で歌と踊りを披露するよ。』
バッチリメイクされたユーティーは可愛い上に歌も踊りも最上級の少年娼婦マムに大変身!
笑いあり涙あり戦いあり感動あり、最後は大ドンデン返しのハッピーエンドのエンタテイメント作品に仕上がりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-03 19:00:00
124407文字
会話率:52%
リルトンバルーム王国では名の知れた名門貴族であり
歴史にも名を連ねる由緒正しきレッドモンド伯爵家の
伯爵令嬢アレクシア・レッドモンドはある日侍女のアンナ
を連れ華涼祭にお忍びで訪れる。だがそれが父ダリアに
バレてしまい罰として後宮に入れられ
てしまう!
望まずして入った後宮でなぜか王に気に入られ
そして女の嫉妬と欲が渦巻く王妃争いの派閥に巻き込まれてゆくのてあった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-08 07:11:18
4358文字
会話率:62%