王女の身分から奴隷の身分に落とされたトリステは、それでも、主人である隣国の王クピディタスに愛情深く扱われ、自らの幸福に満足していた。
そんなトリステを心から喜ばせる為、クピディタスはトリステに望みを尋ね、贈り物を繰り返す。
最終更新:2015-03-17 10:52:04
6087文字
会話率:22%
贈り物にはあらゆる念が込められる。
愛情、友情、尊敬、信頼、感謝、御礼。だが、全てのものに、そういった優しい念が込められるとは限らない。優しい思いすら、裏返せば悪意に成り代わる。暖かい愛情も、行き過ぎれば歪で重たいものに成り代わる……。
おぞましい贈り物が届くなか、女は獲物の背後で不気味に微笑む。用心しろ。さもなければ、〝抜き取られる〟
※二本立てです。話の内容は繋がっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-19 20:27:16
3126文字
会話率:33%