盗賊戦士クレイは呪われた古城こと『長柄(ながえ)城』に遺された一枚の絵を手に入れようと現れた。しかし、城の手前には牛系獣人の女性アンテが衛兵として一人で『管理事務所』を設営して頑張っている。
精霊召喚師でもあるアンテを軽々といなしたク
レイは城内に潜入し、アンテも慌ててあとを追った。問題の絵は、最後の城主・キーテス伯爵を描いてある。それには強力な魔法がかけられ、盗賊を阻んでいた。
クレイの知恵と機転、絵の魔法に通じるか否か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 07:27:01
9998文字
会話率:60%
孝介に自らの体得した拳法の全てを教えてくれた祖父は生前、それを悪用しないよう折に触れては彼を戒めた。
強くあれ、しかし正しくあれ。それは孝介にとってどこか誇らしい言葉だった。
……ある日飛ばされた異世界で妙な少女に出会うまでは。
「わ
たしは凄腕天才美少女怪盗だよ!」
ゆさりと胸を張る牛娘は、孝介を一瞬で盗みの世界に叩き落とした。
祖父の教えには背きたくない。しかし変な妙に勘がいい割に危なっかしい彼女を放っておけず、孝介はつい拳を盗みに用いてしまう。
嗚呼、正しく生きるのって、どうしてこんなにも難しいのだろう……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-23 16:22:21
98781文字
会話率:52%