私の名前は__なんだっけ?
唐突に別の世界へ飛ばされ、名前を失い、能力と呼ぶのもおこがましい理不尽な能力を手に入れた私は、ナナツキというあだ名を使い、別の世界で生き始める。
望む事がことごとく逃げてしまう能力、物欲センサー。
好き
な幼馴染が人外に興奮する変態であると知る儚い青春。
次々と消えていく記憶。
この過酷な世界を悠々と駆ける幼馴染、シュトルツ____
の後を、様々な存在と契約を結び、様々な呪いをその身に受けながらも、必死についていく私。
シュトルツの支えになれば良い。記憶は消えても、幼馴染は死なせない。
例え、その幼馴染の目的が武器を集めて興奮する為だけだったとしても__!
力も、お金も、名前も無い。そして記憶すらもこれから消えてしまう。
これは、そんな絶望の中を必死に駆け抜ける、一つの私の中の光__私の心が紡ぐ、再起を願う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 10:18:19
71022文字
会話率:46%
異世界に転移した|秋人《あきと》は迷宮へ挑む。
三人の獣人の弟たちを養うためにも、地球へ帰還する手がかりを探すためにも―――。
獣人の幼少期は成長が遅い。まだまだ舌ったらずで小さいけもみみっこたち。
それなのに幼少期から鍛
えられたちびっこたちは秋人より強かった。
「ないてばっかじゃ、つよくなれないぞっ」虎族のロイ。
「あきと、くろえより、よわっちぃ!そんなんじゃいきてけないわ!」狐族のクロエ。
「くぅのまほう、すごいー?」竜人族のクウ。
秋養うはずが、いつしか養われているような気がしながらも――。
秋人は危険なダンジョンに潜りながら穏やかに生きる。
それでも、時々思い返すのは地球の家族。
徐々に幻であったかのように消えていく記憶。
焦燥にかられながらも秋人はダンジョンの奥地を目指す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-13 20:10:39
1117文字
会話率:36%
エル・ワトランディ。それがこの世界の名。
街は聳える外壁に囲まれそこに門はない。その向こうに何があるのか誰も知らない。
森や平原、砂漠に海には果てがない。その遥かなる先に何があるのか誰も知らない。
――いや、知っているのだ。問うまでも
ない当然のこととして、何もないのだと。
出ることのできない街は扉で繋がれる。
抜けることのできない森も扉で繋がれる。
扉が本来隣り合うはずのないあちらとこちらを繋ぐ。炭鉱の街の扉を抜ければ交易の街の扉に出る。商店の奥の扉を抜ければ森の小屋の扉に出る。
扉が繋ぐ世界。それがエル・ワトランディ。
誰も扉は繋げない。扉を繋ぐ原理は誰も知らない。
――いや、あるいはアドリヴェルテなら――
アドリヴェルテの森を探し、扉から扉を抜けて世界を旅するウォルトとラギ。
ウォルトには扉を繋げるという異能力があったが、それには代償を必要とした。代償は過去の記憶。
ウォルトは消えていく記憶を少しでも止めようと、旅の光景を目と心に焼き付ける。
彼らが訪れる絶景の記録と、そこで働く人々の物語。
異世界ならではの絶景と仕事にまつわる、章ごとで完結する短編集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-25 20:00:00
155238文字
会話率:26%
記憶障害である高木優を幼馴染に持つ神崎侑士。
ある日、侑士は彼女に忘れられてしまう。
「このノート、侑士君の事ばっかり書いてあったんだよ。」
そう言って彼女は幼い頃から日課で付けていた日記帳を手に取る。
「侑士君の事は思い出せなかったけど、
でも。
侑士君を大好きだったんだろうなって事は痛いほど伝わってきたの。」
少しずつ消えていく記憶の中で、消えずに残る2人の愛。
「また、侑士君の事忘れちゃうかもしれないけど。
もっと侑士君の事が知りたいの、思い出したいの。隣にいてほしい…。」
小説サイト【メクる】にも重複投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-12 18:00:04
15857文字
会話率:31%
たかが思い違い。たかが忘れ物。それだけのことだと思っていたのに。——ある女性の記憶と恐怖の物語。
最終更新:2013-12-13 22:25:18
3615文字
会話率:37%
百合と夏樹の出会いと・・・
最終更新:2012-11-28 23:33:50
2533文字
会話率:47%