前世、実の兄に川に突き飛ばされ亡くなった樹里亜。
次に目を覚ました時、フローラリア公爵家という、女性にのみ受け継がれる癒しの能力を持つ家の長女ジューリアとして転生していた。今度こそ、家族に愛されたいと願った。
成長したジューリアは膨大な魔力
を持ちながら、魔法も癒しの能力も使えない『無能』と判断されてしまい家族や使用人達から冷遇される日々を送る。
いつか必ず家を出ると決めているジューリアの前に、銀髪銀瞳の美貌の男性ヴィルが現れ、下心を隠そうともしないジューリアを気に入り協力してくれることに。
更にジューリアの魔力量に目を付けた皇帝により、第二皇子ジューリオと婚約が結ばれるも初対面の時から『無能』のジューリアは嫌われていた。上辺だけでも仲良くする気のないジューリオの事も家族同様諦め、ヴィルと共に家を出ると決めた。
※短編「まあ、いいか」の連載版
※短編とかなり内容が異なります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 17:33:25
322910文字
会話率:61%
佐野樹里亜は自分の誕生日に彼氏と行ったレストランで、別れを告げられた。そのヘラヘラした態度に呆れはて、捨て台詞を残してレストランを後にした。その帰り、自宅最寄りの駅にて上司である主任と会ったのだった。彼も自分も同じ会社ということもあり、今日
の事情を知っていた主任から、早い帰宅を指摘された樹里亜は、堪えきれずに涙を流してしまった。涙が止まらない樹里亜を自宅へと連れて行った主任は、樹里亜のグチを聞きながらやけ酒につき合うのだった。そして……樹里亜の一言から、二人の関係は変化をしていくことになるのでした。
どこまでが本当でどこからが嘘なのか。一筋縄ではいかない恋模様をお楽しみください。
この作品はたこす様主催の『この作品の作者はだーれだ企画』に参加した作品に加筆修正および改稿したものになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 20:00:00
102402文字
会話率:40%
もう終わった話ではあるが、映子と樹里亜にはそれぞれの形で混野との間に私生活上の関係をとりむすんでいた時期があった。そのころ混野の気性はいまよりも荒く、なにものかに追われているかのような深刻さがたえず表情のなかにあり、神経過敏にしておよそ心安
まる暇などないといった具合のものだったのだけれど、よくこのような人間のみが放つような独特の香気に彼もまたみちていて、おそろしいがゆえになにか人の心を痲酔させるようなところがあったのである。かれらはともに愛し合い、またそれ以上に烈しく憎み合っていた。――それらは終わった。彼は樹里亜との疑似相互所有契約において観念的な合一を志向しながらも、その余剰物であるところの肉体的奔逸を映子の身体に向けていたことについて、そうするしかなかったと後に語った。
嵐のような烈しさが過ぎ去り、日々が平穏をとりもどしていくころになると、森のひきだしの奥深くにしまわれている湖のさざなみにも等しくなったかれらの関係性には「元」という接頭辞がもたらされた、それはかれら自身の外から降ってきて付け加わる一種の前科であり、不本意とするところといえども、そういう烙印が世間に存在するかぎり、かれらもそれについて無自覚であるわけにはいかなかった、その様子はどこかパントマイム役者にも似ていて、実体をもたない関係について芝居のようなものを演じなければならないのだが、実体をもたないがゆえに、おのおの喜劇と化してしまうのである。以前の楚々とした自己像にますます固執するようになった樹里亜は、彼女とは逆に、もはや存在理由のなくなった演劇部をみずから性的混乱に陥れて潰そうとした映子のことを憂えていた。だが映子は映子で、樹里亜がちゃっかり中世の修道女のまねごとのようなことをしているのを見抜いている。そして混野は彼女たちがつくりだすとともにそこへ落ちてゆくところの空洞そのものだった。それは充分な後処理のされなかった火鉢にも似て、消し炭がなお底のほうでしずかな熱をもっている。
(「frozen chameleon in the love」パラレルワールド後日譚かつ、独立した短編)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-14 06:04:01
11787文字
会話率:50%
私は、探検家の「水瀬美穂菜」
神秘的な森に入った私達
私達は不思議な川を見つけて・・・
最終更新:2012-02-27 19:49:29
448文字
会話率:88%
ある日交通事故により双子の妹をなくした樹里衣。交通事故の次の日に、双子の妹である樹里亜から、携帯にメールが届く。それから何度もメールが来る。こっちがメールの返事をすると、それにも対応してくれる。ただの誰かのイタズラだと思い、樹里亜と樹里衣に
しか分からない質問を、何度も繰り返す。だけど、その質問にはざんぶ答える樹里亜。そんな双子に、ある日―――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-03-22 18:44:00
201文字
会話率:36%