温泉地で芝居をしていたトオルは一人の老女を助け、老女が入園しているホームで芝居をすることになる。
そこでの人間関係に疑問を感じたトオルが調べを進めるうちに疑問はさらに深まり、過去の殺人事件が浮上する。
老人ホームという狭い空間で繰り広げられ
る人間模様と、複雑な人間関係に悩まされながらも、新たな殺人事件を未然に防ぐ闘いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 21:15:59
25322文字
会話率:52%
久しぶりに一座の興行先を訪ねようとして乗った列車を乗り越してしまったトオルは、温泉町芸者置屋に泊めてもらうことになる。
一泊だけのはずが、踊りの実力を見込まれ宴会の余興を引き受けることになるが、そこで、男が毒殺されそうになる事件に出会う
。その場で救命処置にあたったコンパニオンに興味を魅かれたトオルは、いつものようにウマとおりんの力を借りて事件の真相解明にのりだすが、さらにそこには、死事件以上に不思議な人間模様がまっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-05 12:19:10
20146文字
会話率:37%
新聞記者の新井孝信は剛腕で知られ、勤務する大手新聞社では社会部から学芸部に配置転換されたものの、自分の感性に呼応した事件しか追いかけず、気の向いたときだけ出社することを会社も暗黙のうちに認めていて、ほぼ毎日、新宿の飲み屋を寝場所にして生き
ている。
ある朝、いつものように焼肉屋の座敷で目を覚ました新井は、慌てて駆けていく暴力団の一郡を見つけ、そのあとを追う。そこで出会ったのが、トオルの父親である先代の橘雪之丞だった。
「ソープで働かせられている」と助けを求めてきた座員の娘を連れ戻しに来たのだが、暴力沙汰になるのは火を見るより明らかだったため、新井は同僚の金子の力を借りて事を収めようとする。
暴力団の事務所には雪之丞の友人だという「チョーさん」と「チーフ」も駆けつけ交渉にあたる。
いったん解決したかのように思えた事件は、暴力団による報復へと発展する。
この出来事が新井と雪之丞との出会いであり、彼に新聞記者を辞める決心をさせた出来事だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-20 20:37:37
11049文字
会話率:33%
幻想旅団の公演で訪れた国でクレドは偶然、塔に幽閉されているという王子の姿を目にする。聞けばもう二年そこに閉じ込められているのだという。そんな状態では退屈に違いない!クレドは王子と友達になる計画を立てる。
旅芝居一座の少年クレドと王位継承問
題に揺れる国の王子の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-18 15:43:40
27283文字
会話率:42%