「僕は今度こそ、彼女を守ってみせる」
16歳の少女、佐倉詩乃は逃亡者だ。
少女型の戦闘用オートマタ・プリムラを連れて、広大なユーライヤ教皇国を逃げ回っている。
彼女を追うのは得体の知れない暗殺組織。ついに詩乃が追い詰められてしまったその時
、見知らぬ大道芸人の青年が刺客たちの前に立ちはだかる。
人形を連れた逃亡少女、謎の大道芸人、年若い国軍騎士と、不穏な気配を纏うその兄。
不幸に襲われる音楽家、嘲笑を浮かべる旅商の女、悪巧む飛空士、国を憂う女将軍。
人知れず終わりに向かう世界の中で、運命に抗う人々の群像劇。
※★マークの話は挿絵付き、☆マークの話はおまけの四コマ漫画付きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-06 23:58:48
2272048文字
会話率:34%