公爵令嬢アゼリア・モルガンは、とある夜会で銀の君と呼ばれる美しいレグザンスカ公爵令嬢に、そっと耳打ちされた。「——この、泥棒猫(意訳)!」と。慌てるアゼリア。それもそのはず、まったく身に覚えのないことだったのだ。急ぎ家に戻ると、なんと第一王
子からの婚姻請求書が届けられていた。そう、婚姻である。婚約をすっ飛ばして、なんてものを要求してくるのだ!?と混乱するモルガン公爵家。——絶対に、王家とは婚姻しない。アゼリアはそう決意して、王城へゆく。なぜなら彼女には、夢があるから。幼い頃に決意した『あくのそしき』のボスになる、という夢が……。
※R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 07:00:00
199154文字
会話率:38%