『私はもう、貴方を愛し続けることができなくなりました』
伯爵令嬢であるシェリルは、婚約者のヴォイドに別れを求める手紙を書いていた。
だが彼女は決して、彼に愛想を尽かしたからではなかった。
「叔母上……」
「グレイ、大丈夫。貴方は私が護るから
……」
婚約破棄の理由はシェリルの姉の息子、グレイを引き取ることに決めたから。
姉は何者かによって殺され、義兄は甥を認知していない。
一人残された幼い彼をシェリルは見捨てることができなかった。
『建国パーティにて、私を手酷く婚約破棄してください。貴方への未練を断ち切るために――」
だがそのパーティで、ある人物が現れたことで事態は思わぬ方向に向かい始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 19:45:51
8163文字
会話率:44%
愛したいけど愛せない、そんな吸血鬼の女と狼男の恋の物語です。
最終更新:2014-07-23 23:36:31
1743文字
会話率:0%