「棄てられた王女ヘイゼルは砂漠の狼と結ばれる」の番外編です。
本編が完結してしばらくたつのに、今も読んでくださる方がいること、本当にありがたく感謝しています。
なので当初は発表する予定のなかった短編をこっそりあげてみます。
本編の番外編で
はありますが、そちらを読まなくてもいいように、簡単に人物紹介です。
◎ジャジャ 王宮近衛の一員。本編のヒロインである王女ヘイゼルを乳母のガーヤとともに長年従者として守ってきた。
ヘイゼルに片想いをしていたが、本編では男主人公に目の前でヘイゼルをかっさらわれるという最悪な形で玉砕し、今は「どーでもいいよ好きにして」状態。顔はいいが絶賛フヌケ中。
◎アズマイラ・ドルパンティス男爵夫人 本編で王の愛妾として絶大な権力を握る女性。厚塗り系美女。
ヒロインであるヘイゼルには陰に日向にあれこれ嫌がらせをするが、ことごとく失敗した挙句、プライドをへし折られて絶賛やさぐれ中&秘密の片想い中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 11:10:48
9021文字
会話率:30%
「あんたと婚約なんてわたしだってお断りよ!」
静かに初恋をあたためていたシェリルは、あることをきっかけに想い人である幼なじみのクライヴと仲違いしてしまう。
しかしクライヴは条件だけはシェリルの婚約者という点においてはとても理想的な相手だった
。
「クライヴ・ロートンと婚約したくないと言うのなら、学年末のパーティーまでに婚約者を見つけなさい」
王立ラウントリー学園に通うことになったシェリルが父から言い渡されたのはそんな条件だった。
活発で規格外のお嬢様のシェリルは婚約者どころか普通のお嬢様たちのなかで穏便に過ごすことさえ難題。
女子生徒から浮いてしまったシェリルを気にかけるのは、疎遠になったはずの幼なじみのクライヴだった。
※カクヨムにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-30 07:00:00
117479文字
会話率:38%