十六歳のエルナが一人で営むパン屋に、貴族風の青年フリッツがやってきた。彼は、たった数個のパンの代金に金貨を出し、49回分の食事の前払いにすると言う。エルナは彼のために、彼が気に入ってくれた林檎のパンを毎日取り置きするようになる。フリッツが店
を訪れる日や時間はバラバラで、ときどき泥だらけの姿だったり、ちょっとした怪我をしていたりする。しかし、その理由を尋ねても、彼ははぐらかすばかり。そんな彼の秘密に、エルナは巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-14 22:00:00
146386文字
会話率:32%
小夜(さよ)が住まう村の東に広がる森。
そこは神が住まう禁域とされているため、村人たちは決して足を踏み入れない。
しかし、ふとしたことから禁域に足を踏み入れてしまった小夜は、そこで不思議な少年と出会う。
惹かれゆく二つの魂。
だが、小夜は
何もしらない。
彼は誰?
彼はなぜ禁域に住んでいる?
彼は禁域で何をしている?
禁域の隠された秘密――?
――そして小夜は……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-18 00:00:00
84341文字
会話率:27%