懸賞金のために魔王を倒した『サンランページ』のリーダー『ゼノ』は、陸にろくな懸賞首がいなくなったので活動拠点を海に移そうとしていた。
その矢先、副リーダーのグレインから突然の追放宣言を受ける。
「え? リーダーは俺なんだけど?」
当然の疑問を抱くゼノは、たびたび問題行動を起こしていたグレインへこの機に逆追放宣言をする。
「警告はしたからな」と謎の言葉を残し消えたグレイン。
ゼノは不安に思いながらも今後のため、提督アルビンへ謁見する。
「なーんか、不穏な空気」
アルビンのおかしな態度、武装した衛兵に囲まれつつある謁見部屋、なぜか食べさせてくれない豪華な料理。
いい加減に我慢の限界が来たゼノは声を荒げたが、そこへとてつもない嫌な予感と共にグレインが余裕たっぷりな顔で海軍の礼服に着替えて立っていた。
「ご機嫌よろしゅう提督。それとゼノ、サンランページを追放してくれた事に礼を言うぞ。これで一々貴様を気にすることなく、俺に従う手下と共に賞金首――早い話が海賊共を捕まえることができる」
囲んでいた衛兵たちが一斉に剣を抜いた。更に「捕らえて明日の朝、絞首刑に処す」との提督直々のお言葉。
逃げるしかない。ゼノは割り切ることにした。
「やっぱり喜んで追放されてやる! それでサンランページがお前の都合のいい物になったなら、また一から俺のパーティーを作り直してやるよ!」
魔王を倒したゼノと、同等に強いグレインによる、ハイエルフやボクッ娘船長を巻き込んだ海が舞台の追いかけっこの始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 20:00:00
83620文字
会話率:51%
貴族学園を卒業するというのに婚約者を見つけられなかったマリア・トワネットは卒業パーティで自分を可愛がってくれた魔法科教師からお相手を紹介してもらえる事に。
その相手は……イケメンオネエ伯爵!? マリアは学園で魔女と呼ばれた男爵家の長女。
玉の輿でウハウハである。でも、なんでこんな優良物件に相手がいないのか。
なぜなら、この世界にはオネエという概念が無い。だからみんなが彼を気味悪がる。でもマリアは大丈夫。前世でそういうキャラは見かけた事があるから耐性があったのだ。
そう、彼女は異世界転生者。生まれ変わった世界に存在した魔法という概念に浮かれ、魔力を鍛え過ぎた結果として身体の成長が阻害されてしまった合法ロリ。
そんな身体で跡継ぎ産めるの? とかいう地球だったらセクハラな質問も貴族社会では当然の疑問。
釣り合いのとれない様々な問題を解決したりしなかったりするオネエな伯爵と魔女と呼ばれたロリの愛と魔法の物語。
更新頻度は不定期。感想、評価お待ちしております。
とはいえネガティブな感想は心の平穏を守るため消すと思います。
本格的な更新はモンハンサンブレイクが一息ついたら(※この一文はそのうち消します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 17:42:20
35384文字
会話率:47%
彼は、どうやら別の誰かの体に魂を宿してしまったらしい。いわゆる、転生というヤツだ。
体の持ち主、柊廻は普通の女の子だ。きっと、引っ込み思案で自己表現が苦手で、だから暗い性格をしていたであろう女の子。彼は、そんな彼女の生活と歴史を出来るだけ
壊さないように、ひっそりと生活していた。
……しかし、この話には当然の疑問がある。彼がそこに入ったのならば、元々あったハズの廻の魂はどこへ行ってしまったのか。
疑問を抱えながら生きてきて、気が付けば彼は女子高生になっていた。そうして、とある事件により前世の記憶の矛盾を得てしまった事で思い立ち、目を逸らし続けて来た謎を解決する為、彼は夏休みを使って旅へ出たのだった。
果たして、自分は何者なのか。この物語は、彼の正体と失われた廻の魂を探すミステリ風『偽』百合ラブコメである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 22:32:42
54092文字
会話率:50%
大好きなゲームの映画を見るため映画館に向かっていた俺は、知らない内に真っ暗な空間に立っていた。
どこだかわからずに戸惑っていると、スポットライトのような光と共に一人の女性が現れる。
女性は自分は女神だと名乗り、俺を事故死に見せかけて殺
したと告げてきた。
その理由は異世界に転生させて、自分の守護している世界を救わせるためだった。
一見すると何事もない平和な世界だが、500年に1度現れるという勇者が全く現れないせいで魔の者の勢力が拡大しているという世界。
そこで魔の者の勢力拡大を抑えるために俺が選ばれたと女神は言う。
これがよくラノベとかである異世界転生ってやつか……?
フィクションの中だけの話だと思っていたものが現実となり戸惑っていたが、自分が勇者になれると思い胸を躍らせていた。
しかし、女神からは勇者になる素質はないと宣告されて、さらにはチート能力なども与えられないと聞かされる。
力も与えられない事に絶望していた時に、ふと疑問が浮かんだ……。
じゃあ、なんで俺なんかを選んだんだ?
当然の疑問だった俺の質問に対して、女神は話し始める。
女神の話を要約すると、俺が生前投稿していたゲーム実況動画のファンだったのだ!
そこで口癖のように言っていた「知識さえあれば、どんな状況だって打破できる!」という言葉に感動したってのが理由らしい。
現実とゲームを一緒にしないでほしいと思ったが、すでに異世界転生するしか道がない俺は女神の願いを受け入れ新たな人生を踏み出すことになる。
異世界で出会うちょっと変わった仲間たちに囲まれて、様々な出来事やトラブルに巻き込まれていく。
チート能力も与えられず何かこれといった才能があるわけでもない俺が、与えられた知識を駆使して世界を救うかもしれない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 22:24:21
100033文字
会話率:38%
そんなこと言われたってしょうがないじゃないか!
最終更新:2018-11-12 19:28:15
2352文字
会話率:97%
「余は世界征服をせねばならぬ」魔界の小国を統べる魔王は、全軍に命令しかけた手をはたと止めた。
「世界とはどこからどこまでのことだ?」
当然の疑問だが、それは彼にとってどうしても解決せねばならない問題であった。
変人魔王は自ら人間界の観測に向
かう決意を固めるのだが……。
これは、後に『無二の賢者』と呼ばれることになる男の、出会いと恋と冒険の旅の物語。
ギャグありバトルありアクションあり。
シリアス皆無でお送りするチート系ファンタジー、開幕!
※「ノベルジム」様掲載後、大幅に改稿した作品です
※「富士見ファンタジア文庫」様主催「第三回ラノベ文芸賞」一次選考応募後落選の為、こちらに掲載いたします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-26 15:26:56
174346文字
会話率:53%