日本人だった記憶を持つ下級官吏の娘サピエンティアは、直接攻撃には不向きな光属性の適正しかなかった。
街路灯の蓄光石の補充係をすれば一生食うには困らないのだけど、もう少し自分の可能性を伸ばしたくて王立大学院中等霊法強化講座の聴講生になったの
だが、入学式の後、学院長に呼ばれて第二錬成科に協力を依頼される。
最年少賢者の上級教授に比較的簡単に霊法圧縮ができる指輪を渡され、異世界のアカシックレコードを読み取れる教授の一番弟子からレーザーの詳細を教えられて、サーチライトに過ぎなかった光法術が、攻撃用の霊法具を造ると魔獣化してしまう世界で反則的な有効射程と発射速度を持つ攻撃法術に変わる。
地平線まで届く光速の矢を手に入れた木っ端役人の娘が出世街道を驀進、したからといって良い事ばかりではない。
画期的な攻撃手段となったサピエンティアは、特大ヌイグルミにしか見えない図体は大人だけど甘ったれの子牛に搭載され、なし崩しに危険な任務に連れ出される。
自走レーザー砲娘よ、どこへ行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 12:00:00
49312文字
会話率:41%
古代から中世、近代に至るまでの長い魔女狩りの歴史の末、1988年に国際魔女法が制定され、全ての〝魔女〟に人権が認められるようになった21世紀の現代。
〝大学生の魔女〟にして〝言葉の魔女〟である葉月 言継(はづき ことつぐ)は大学の図書館で司
書業務に携わっている魔女の暴走を止めるべく戦うこととなる。
人間は死ぬが魔女は死なない。
魔女と成った人間は死してなお、死ぬことを赦されない。
その肉体が死を迎えようとその肉体に宿る〝魔女〟が死を赦さない。
死んでいるのに、生きている。生きているのに、死んでいる。その矛盾が魔女を暴走に誘う。
〝図書館の魔女〟との戦いの果てに、〝図書館の魔女〟が何者かの意図によって殺され暴走を迎えたということを知った言継はその〝何者か〟を探っていくこととなる。
人間は死ぬが魔女は死なない。
人間とは何なのか。魔女とは何なのか。
それを魔女を保護するために国連により設立された組織、WHO(魔女救済団)……別名、〝魔女狩り団〟のメンバーと衝突しながら知っていく物語。
(ダークでシリアスな現代ファンタジーにラブコメが混じっている感じ)
全38話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-18 18:00:56
143124文字
会話率:45%