転生した少年ハルトは、嵐の夜に孤児院の前で捨てられた。
そこは表向きは善良な施設だったが、裏では国の暗部に関わる人間を育成する施設。そこでハルトは「前世の価値観」と「この世界でもどん底に近い価値観」の間で、苦しみながら育つことになる。
しか
しそんな生活が続いたのも、職能の祝福で技能【テイマー】を授かるまで。
なんでか飼い慣らされた同じ孤児院の二人の少女に対して、もて余していたらしい才能をテイマーの力で引き出してみたらーー。
「ご下命ください、ご主人様。あなたの望みのあるがまま」
「ああ、おにい、私をもっと使って、命じて?」
後に「導きの王」と呼ばれるようになる少年の、成り上がり物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-18 23:00:00
10424文字
会話率:17%