「迷宮殺し。貴様が持つ探索者の資格を、剥奪する」
「……は?」
かつてダンジョンは、モンスターの巣として人々に恐れられていた。
しかし近年、そこに眠る資源が重視され、人々はダンジョンと共存共栄を図ることになる。
その結果、これまで
無数のダンジョンを『完全攻略』によって破壊してきた探索者――《迷宮殺し》のレクトは、ダンジョン運営で利益を得る貴族たちに切り捨てられ、探索者協会を追放されてしまった。
現役を引退したレクトは、腐っても仕方ないと思い、正体を隠した上で知人に紹介されたダンジョン教習所の教官を務めることになるが……。
「なんで教習所の先生がこんなに強いんだ!?」
生徒たちは最初こそ、若くして引退したレクトを見下していたが、いつの間にか崇拝するようになったり、
「アンタが引退したせいでダンジョンが活性化してるんですけど!?」
「ダンジョンと共存共栄とか無理に決まってんだろ!! 国の上層部は分かってない!!」
現場をよく知る探索者たちからは、現役復帰を懇願されたりと、まだまだ平和には過ごせそうにない。
貴族の陰謀。変化するダンジョン。
自由となったレクトは、気まぐれに顔を出し、それらに影響を与えていく。
これは、自分の役目はもう終えたと思い込んで平穏な日々を求める英雄が、無自覚のうちに世界へ大きな影響を与え続ける、なんちゃって後日譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 18:18:51
88073文字
会話率:42%
――――今なら楽に三途の川を渡れる気がする……!そんなことを考えるほど浮かれていたある高校生、高崎怜に一台の車が突っ込み、呆気なく死んでしまう。彼は宣言通り(?)潔く三途の川を渡―――らずに転生!!気づいたら金髪美人に抱っこされていた。……
えっと、何、この綺麗な外人さんが母上様?じゃあ父上様は……って、え?なんで泣いてんの!?しかも何、儚げに微笑みながら「ごめんね……ありがとう」って!?何がなんだかよくわからないけれど、ワケありシングルマザーの息子としてこの世に生を受けた、今生名レイ=クリスティアーノ=ゼフィレリの、周囲の勘違い+無自覚な美貌+天性の年上のお姉さま&年下キラーを武器にした、生まれてから現在に至るまでのなんやかんやを振り返りながら、美人な奥さんと可愛い娘と幸せに暮らす話?
某二次創作サイト様の作品と話の内容が似ているというご指摘を頂きました。その件について、そちらの作者様と私との間でやり取りをさせて頂き、問題は友好的に解決いたしました。詳しくは注意書きをお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-11 14:03:20
68471文字
会話率:23%