少女は、生まれた時から勇者だった。
"私"なんて存在しない、自分は"勇者"という存在なんだ。
自分にそう言い聞かせながら、必死に周囲の期待に応えようと努力してきた。
だが・・・少女の努力は、たった
一つのキッカケで全て無駄になった。
今までの全てが無意味となった少女は、唯一自分を認めてくれた相手―――魔王の願いを叶えるべく、新たな魔王となって世界を統べる事を決意する。
1話辺り大体2000~3000文字程度、できるだけ毎日更新で頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 18:06:19
13612文字
会話率:43%
大学一年生の春、東京に引っ越してきた秋人は二カ月を経てその生活に慣れてきつつも、心の中では過去の傷のようなものが秋人の心を蝕んでいた。秋人は自らの心の欠陥に気づき、望や瑞樹とともに日常生活を営みながらそれを眺めるようになった。
一方、同じ
く大学一年生である笹見乃愛は大阪にある大学に実家から通っていた。乃愛は過干渉の母親を持ち、また、質の悪い幼馴染と関わらなければならず、苦難の日々を送っていた。乃愛はそんな現実に疲れ果てており、誰かと話をする時はよく暗喩を用いて捻じ曲がった物言いをしていた。
そんな中、乃愛は数少ない心の拠り所である本の世界に飛び込むべく、頻繁に図書館へ足を運んで様々な本を読み、現実から非現実への逃避を重ねていた。乃愛はそのようにして「一人の世界」で懸命に戦っていたが、同じ専攻の緑川くんを通して人と同じ空間にいることの楽しさに気づき、外界と触れ合う楽しさを理解するようになった。
秋人は東京で、乃愛は大阪でそれぞれの悩みと向き合っていたが、もう一人、艱難の道を歩む少女が居た。少女は非現実的な世界で使命を抱えながら奮闘していた。その使命のためには少女はある男と会うことが必要だった。この少女の努力は人知れず遂行されていたが、後に秋人と乃愛の運命を繋げ、動乱に巻き込むことになるとは誰も思わなかった。
そして、運命は突然やってきた。秋人は小早川真菜子からの電話を機に、夏休みに実家である大阪に帰ることとなった。ある日、秋人は真菜子と散歩に出掛けていたが、時間が余ったので、市立図書館に向かうことにした。秋人は図書館の書架に並ぶ本を眺めているのが好きで、今回も秋人は書架に並ぶ本に手を乗せて歩いていた。するとふと誰かの手と重なった。その人は乃愛だった。こうして二人の運命は交差し始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 20:06:51
88996文字
会話率:35%
交通事故だと思ったら、異世界トリップでした。
―――連載小説「陽だまりの世界から」の、キャラクター紹介やイラストです。
イラストは以前、本編に掲載していたものになります。
キャラクター紹介の方はキャラクター本人たちが喋りますので、本編を知
らない方でも楽しめる仕様となっております。
「つまり宣伝な?」
「颯希っ! 身も蓋もないこと言わないの!」
※あくまでこちらはオマケです。本編とは別の世界線で動きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-10 19:15:46
10778文字
会話率:95%