【第8話、ようやく成り上がりが始まります】
中学の頃に幼馴染や義妹、両親からの信頼の全てを、後の勇者となる少年に奪われ、高校進学直前に異世界に召喚され、後に歴代最弱の魔王として歴代最強の勇者を打ち倒した間宮景久は、地球に魔道具や魔術を持ち込
んで悠々自適な暮らしを満喫しようと試みるが、帰ってきたと思えばそこは元居た地球の平行世界。倒したと思った勇者によって異世界の魔術とスキルが競技として確立し、勇者が天才少年として世界中からチヤホヤされている世界だった。
この平行世界に来た時に死んでいた〝もう一人の間宮景久〟になり替わり、とりあえず魔術とスキルの腕を磨く学校、月観川学園の生徒として過ごすことにした景久。
その日の夜、クラスメイトである緒方瑞希にこんな話を持ち掛けられる。
「私と一緒に日本最大の魔術戦イベント、大魔闘武祭で優勝を目指しませんか?」
魔力とスキルが発現した存在、異能保持者が活躍する平行世界の地球。汎用性が高い強いスキルと高い魔力が全てという風潮の世界で、弱いとされるスキルと凡庸な魔力で成り上がる、これは そんな魔王と落ちこぼれクラスの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-01 17:33:38
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会話率:47%