どこにでもいる男・片倉ショーマ……改め、美少女令嬢のリリエンヌ・ヤークシャイドは、中世ファンタジーっぽい世界に暮らす貴族家に転生した元・現代人。しかし、彼、いやリリエンヌは、陰謀・マウント・削り合いの渦巻く過酷な女の世界についてあまりにも
無知だった。あがき、抗い、闘争し。ついでに他人の恋愛を眺めたり、時には自分が巻き込まれつつ、リリエンヌは今日もキラキラ・ハイソな女たちが築く激ヤバ社会の裏側を生き抜かなければならない――。
『女の子=フローラル』ぐらいの認識しかない元・男の視点で、女社会の深淵にひそむヤバさ、理不尽さ、恐ろしさ、ロマンスなどを体験しながらツッコミを入れていく内容の小説を目指しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:36:42
3020文字
会話率:34%
どこにも居場所がないような寂しさを秘めた少女、恭子。中流家庭に育った三姉妹の長女で、何不自由ないお嬢様の生育歴。しかし実態は病弱で甘え上手な妹たちの自殺未遂や失踪、嫁姑の確執、仕事人間の父、個性的な親戚たちに翻弄され、偏見や僻みにさらされ、
他人からは理解されにくい生きづらさを抱えていた。苦しみながらもチャレンジを続け、生き方と居場所を模索していく。傷つきながら彼女は本当の愛と自由を見つける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 21:52:46
1039文字
会話率:10%
還暦を契機に営んでいた生花店をたたんで北海道に移住した省吾と真希子夫妻。離婚し再婚する息子孝之の結婚式に出席するため東京へ向かう。移住準備期間中に怪我をして入院してしまった省吾の母親。63歳の兄と二人暮らしの真希子の母親。老母を含め、親族は
一人も出席しない。勿論、孝之の長男耕介もだ。夫妻にとってたった一人の孫耕介は別れた多恵の許にいる。離婚後も多恵の母親を介して耕介とは会うことができていた。今回も式の翌日に会えるはずなのだが…。離婚といえば、孝之の姉長女の瑞希も同時期に結婚生活を破綻させている。姉弟二人とも。親としては複雑な心境だ。華やかな式場内で自分の心の在りかだけが暗い影に覆われている気がする省吾だった。子供たちの離婚、母親たちを東京に残しての移住。新生活への不安。その沈みがちな省吾の心に火を灯したのは従弟からの手紙だった。
省吾の母親は従弟夫妻にに面倒を見てもらっている。もし彼らの善意がなかったら、移住生活は東京での生活の二の舞を踏んでいたかもしれない。嫁姑の確執。省吾は自身のちから不足を痛感している。事態を真正面から受け止め、試練と向き合う姿勢をとりたいと思うのだ。そのためには自分が変わらなければならないと決意する。還暦の意味を振り返れば、生まれ変わるには今が唯一のチャンスなのだ。省吾は二人の母親を北海道へ呼ぶ決心をする。
従弟とも真希子ともよく話し合おう。どんな事態からも眼を背けない生き方をしよう。そうすれば、右へ行っても左へ行っても、間違った場所には出ないと省吾は思えるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-18 17:30:58
11135文字
会話率:13%