暉《き》の国。
夜になると妖者と呼ばれる魑魅魍魎が跋扈する地。かつて国を脅かしていた、邪悪な鬼術を操る一族が伏魔殿に封じられてから数百年が経った今も、その影響は止まず。
国の各地方を守護する五つの一族は、妖者によって日々絶
え間なく起こされる怪異に手を焼いていた。
紅鏡《こうきょう》、碧水《へきすい》、光焔《こうえん》、金華《きんこ》、玉兎《ぎょくと》。
国は五つに大きく分かれており、それぞれ金虎《きんこ》、白群《びゃくぐん》、緋《ひ》、雷火《らいか》、姮娥《こうが》という一族が治めている。
一族の長は宗主と呼ばれ、その嫡子を公子と呼ぶ。一族に仕える者、また一族の門下に入り術を修めた者は術士と呼ばれた。
紅鏡。金虎の一族に、痴れ者の第四公子という、不名誉な名の轟かせ方をしている、奇妙な仮面で顔を覆った少年がいた。
名を無明《むみょう》。
高い霊力を封じるための仮面を付け、幼い頃から痴れ者を演じ、周囲を欺いていた無明だったが、ある出逢いをきっかけに、少年の運命が回り出す――――――。
※この作品は、投稿サイト「カクヨム」さんにも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555360581458
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 07:00:00
434508文字
会話率:32%
――――五百数年前。
この国は穢れに覆われ、妖者や鬼を操る烏哭の一族によって、徐々に支配されつつあった。各地方を守護する五大一族はこの事態を打開することができず、百年に一度光架の民より生まれるという、神子に望みを託すしかなかった。
神子はかつてこの地を拓いたとされる古の神子の魂を持ち、強い霊力を以って四神を使役し、この地を浄化する役目を負っていた。十五になると山を下り、各地方を守護する四神と再契約をし、主従の関係を結ぶ。神子が役目をこなせるように護衛する者を、華守と呼び、五大一族の中で一番能力の高い者が選ばれた。
神子の名は宵藍。五大一族の中から選ばれた華守の名を、黎明といった。ふたりは国中を回り怪異を鎮める旅へ出る。
※こちらのお話は、「彩雲華胥〜起承編〜」の番外編です。
本編を読まなくても、内容はわかるようになっておりますので、こちらから読んでもらっても大丈夫です。
※また、こちらの作品は投稿サイト「カクヨム」さんにも投稿しております。完結済。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 09:00:00
40494文字
会話率:32%
「伝説の継ぎ手の素質」
人をおびやかす敵「妖者(ようじゃ)」から、人々を守る「伝説の継ぎ手」の話し・・・。
最終更新:2022-12-11 00:15:42
943文字
会話率:64%
【佐戸シリーズ第一弾!!】
10年前、突如として悲しみが消えた街「佐戸」。
悲しみと引き換えに、人々には異能力と異妖という化け物を視認する力が宿った。
佐戸の高校に通う基木多道大は、異妖絡みの相談を受ける「対異妖生徒相談部」の部長。彼は過
去に起こしたとある事件と自身の特殊性が原因で孤独を感じていた。
そんなある日、彼は異妖にしかダメージを与えないはずのナイフによってダメージを負ってしまい、自身が『特異妖者』と呼ばれる存在であることを告げられる。
少年はその特別になにを見出すのか。
これはとてもシンプルな、彼にとっての始まりの物語。
そして、彼以外の願いが終わる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 01:00:00
177600文字
会話率:35%
人口が減少の一途を辿り、取り残された廃墟が目立つ日本の昨今。そんな人々の想いだけを残した瓦礫の中で、故人の思念を吸い込み奇怪な力を得た妖者が生まれた。植物に似たそれらは、やがて怪華(かいげ)と呼ばれ、他の生物に様々な影響を及ぼした。
一方で
、その妖者に人生を狂わされた青年がいた。彼の幼き頃の記憶は、恐らく怪華によりくり抜かれていた。名前も分からない。そんな彼を救い、トキワという名を与えたのが怪華を専門とする研究家、天草多々良(あまくさたたら)だった。
10年の時が経ち、トキワは自ら怪華に関する事件の現場に赴く“先生”となり、天草の娘、咲(さき)と共に、怪華に、そして人々の想いに深く関わっていく。自らの幼少期の記憶を取り戻す為にも。
トキワたちの、神妙不可思議な旅が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 20:20:36
73230文字
会話率:66%
魂を燃やす炎「鬼火」を操る能力を持つ主人公、かや乃。彼女が入学した高校は、魔物、妖、怨霊といった類のこの世ならざるモノたちが彷徨う学校だった。
妖者(ようじゃ)と呼ばれる悪霊とそれを祓う力を持つ霊能師達は、闘いながら学校に隠された秘密に近づ
いて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 00:16:06
97772文字
会話率:40%
どんな出来事にも行動の選択によって自らの人生を左右する時がある
その選択で生か死を分けることがある
そんな生死を分ける戦いがある世界が存在していた
そこでは人々はチョイス(選択)を繰り返して生き残りをかけたデスゲームを繰り広げている
戦う理
由は皆それぞれ違うが地位を得るための者もいれば、人を殺める事がただ単に楽しい奴もいる。
またこの世界では皆がChoicerと呼ばれている
そしてChoicerには下級、中位、上者、妖者、獄者、鬼人、神者の順に階級がある
17歳の笠田秀一(かさだ しゅういち)は繰り広げられているデスゲームのChoicerの一人であるが上者であることから戦いにはあまり巻き込まれない人物だったがある時、下級の秋田純玲(あきた すみれ)との出会いによって…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-17 00:00:00
1457文字
会話率:45%
人成らざる者――――妖者(あやかしもの)。それは人知れず、しかし最も身近に在る者たち。時に別れ、交わる。時に手を組み、敵対する。塵塚怪王もそんな妖者の一人である。 これは妖者が乱世を生きた物語である。 ※これは一度消えたものを再構築したもの
です。そして誰得?作者得!な作品です。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-09 17:35:39
169493文字
会話率:58%
この世には、目に見えない何かがいる。それだけでは、何の恐怖や問題にもならない。しかし、その目に見えない何かが人や物に取りついたら、どうなるか?普通の高校生、桜坂 命が体験する、『獣妖』と呼ばれる。
能力者達との闘いの物語。
最終更新:2011-08-31 00:16:16
23459文字
会話率:37%