ある日病床の父から千利休と大和家の関係を明らかにするよう命じられた大学生の大和慎治は、父の友人で社会科教師である毛利の力を借り、自宅の蔵にあった古文書の解読によって、一族の謎を解く鍵は博多湾に浮かぶ離島・能古島にある、と断定する。
慎治
は、情報収集のために島の資産家・與座正之のもとを訪れるも、そこにはすでに先客として七百五十年前の元寇襲来の際に博多湾内に沈没したモンゴル帝国の戦艦を探す記者・オトゴンバヤル・ネルグイの姿があった。
その後、慎治は、正之の娘・真矢の助力により島での聞き取り調査を進めるが、やがて物語は、真矢に想いを寄せる慎治とネルグイの恋の行方を織り交ぜながら、一同はそれぞれが予想もしなかった運命、壮大な秘密を知ることになるのだが?
日本とモンゴル、古代、中世、近世、現代をまたいだ、時空を超えたサスペンス!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 09:45:11
175376文字
会話率:33%
江釣子村の大庄屋一弥の豪壮な邸宅の門前に、老いさらばえ痩せ衰えた老翁遣ってきた。泣いて主人との面会を願う。引見して良くみるとその老人はかって散々威張りちらし、一弥に恋愛指導などを行った鐡蔵であった・・・
最終更新:2007-04-11 13:17:48
3272文字
会話率:89%
25代続く屈指の旧家主弥ェ門が家督を息子の家族に譲る決心をし、親戚一同を招集する。息子がまだ独身で妻を娶っていないから、家督は継げないといわれ、父子はかっての恋人絵里の家を訪れ復縁を願うが・・・
最終更新:2007-04-10 19:52:38
8798文字
会話率:83%