記憶をなくし、山の上で孤独に機織りをする娘みち。日照りの続く夏の日、突如現れた大男に殺される。死ぬ間際、彼女は失っていた幸せな記憶を思い出す。幸福だった昔に帰りたい。無念のあまり死にきれない彼女へ、煌々と輝く満月が語りかける。
「わたしが、
かわいそうなあなたの夢を、かなえてあげる」
月の神に憑りつかれた彼女は、死後の世界を彷徨う。そこで出会った青年との運命が、やがて様々な人を巻き込み世界の形を変えていく。
自らの生まれや弱さに苦しむ人々が、それでも光を目指して進もうとする様を描く、純文学的ハイファンタジー群像劇。
※縦読み推奨
※完結済み作品の投稿(約45万字)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-30 20:40:10
470191文字
会話率:51%
少女は歩いていた。道を歩いていた。そこにあるのは何なのか、何を得るのか、何が待っているのか。少女が杖を手に入れる時、セカイはどう変わるのか……?
大人になれない少女が歩く道の物語。その道はただ歩かせてはくれない。何が待ち受けどう立ち向かうか
。そんなセカイで自らの成長を少女は感じることができるだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-01 13:09:08
3937文字
会話率:52%