ウァーテルという都市がある。かつては文明の十字路とも言われた商業の大都市。
しかしたび重なる戦乱により交通の要衝だったウァーテルは侵略の魔手を中継する謀略都市と化す。
さらには報復の連鎖・欲望の渦によって悪徳をばらまく都にまで堕ち
てしまった。
そんなウァーテルに魔術と武術の両方をふるう戦乙女たちが襲来する。異能者でありながらも人類文化の吸収を行う、誠実な混沌とも言うべきワルキューレ。
そんなカオスウァルキリーと配下の人間たちがウァーテルに対して侵略を開始する。
彼女たちは正義の味方ではないし、ましてや大神の娘などではない。
ただ己と仲間たちの利益を求めて戦い計算する。その損得勘定が悲劇を止める可能性につながることを願うばかりだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 20:00:00
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会話率:34%
人は憎しみを覚える。不当な扱い、理不尽な言動、自信に向けられた悪意に対して、人は憎しみを覚える。
憎しみが重なり、報復を産む。憎しみに自分を奪われ、相手に仕返しをしようとする。時には、人を殺してしまう。
報復に対する報復。憎しみは螺旋
状を描き、過去から未来へと繋がってゆく。その憎しみの連鎖を止めるには、どこかで誰かが諦めるしかない。自分の代で憎しみを無くそうとすれば、自分を苦しめるしかない。報復による憎しみからの解放を身のうちに押さえ込み、苦しみの中で生き、苦しみの中で寿命を迎える。そうすれば次の憎しみは産まれない。
だが、人はそうはいかない。憎しみを抑え込める人間がどれほどいることか。ほとんどの人間は憎しみからの復讐心を抑えきれず、報復に走る。周りで行われる報復の連鎖、自身が抱え込む苦しみに耐えかねた人は、周りと同じように報復を行い始める。まるでガンのように、だれかが楽になろうとすればそれに連鎖して報復の輪は広がってゆくのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 10:33:13
1053文字
会話率:0%
私の名前は石生蔵千歳。12歳。小6。仕事で忙しいお母さんの代わりにバカで甘ったれの妹二人の躾をしてる。でも学校にはうちの妹以上にバカで甘ったれた奴がいる。どうせそいつの親がもっとバカで甘やかしてるんだろ。だから代わりに私が躾けてやることにし
たんだ。感謝しろよな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 11:36:53
9171文字
会話率:30%