ガブリエラはヴィラーグ王国の侯爵令嬢。突然、王太子アルパードから結婚の申し入れをされる。
だけど嬉しくない。なぜならヴィラーグ王国では三大公爵家の権勢が絶大。王太子妃は王家にも比肩する勢力の三大公爵家から輩出するのが慣例で、ガブリエラが王
太子妃になれば実家のホルヴァース侯爵家がいじめ潰されてしまう。
かといって光栄な申し入れを断っても王家への不敬。それもお家断絶につながりかねない。
やむなく一旦は婚約するけれど、愛する実家を守るためどうにか穏便に婚約破棄しようと、ガブリエラの奮闘がはじまる。
しかし、アルパードの誰もが見惚れる美麗な笑顔と、まるで子供のように純粋な瞳。そして、アルパードがなぜ自分を選んだのか、その驚くべき理由を知ったガブリエラは、次第にアルパードに惹かれてしまい――。
ガブリエラとアルパードの初々しい恋は、王位継承を巡る陰謀、隣国との複雑な駆け引き、さらには権謀渦巻く国際謀略の渦へと呑み込まれてゆく。
華麗で重厚な王朝絵巻を舞台に、優雅で可憐で個性豊かなご令嬢キャラが多数活躍する、実は才色兼備で文武両道の猫かぶり令嬢ガブリエラが軽快に駆け抜ける、異色の異世界恋愛外交ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 20:10:00
281122文字
会話率:31%
日本のとある山中に、鳳仙院と号された古刹がある。
それは代々、「綾神」の名を持つ者の棲処だった。
綾神、それは舞神にして武神。幾多の戦乱を平定したと伝えられる、
人外の業の継承者である。
当代の綾神、綾神弥雲は、国際研究機関「ウィズダム」
の宇宙研究所へ招かれる。
時を同じくして、ウィズダムは謎の武装集団によって襲撃を受けた。
人工知能「アリス」によって支配され、弾雨に蹂躙されるウィズダム。
そんな中、弥雲は名を持たぬ少年と出会う。
彼を冬弥と名づけた弥雲は、共にウィズダムという巨大な閉鎖空間を彷徨うことになる。
一方、多くの科学者が非業の死を遂げる中、若き電子工学者、彩花・F・エンフィールドは生き残った。
死屍累々たるウィズダムで、彩花と弥雲、冬弥は出会う。
そして姿を現すアリス。美しい少女の姿をとる「それ」は、ウィズダムを占拠し、太陽エネルギー集束衛星「ヘリアンサス」を用いて、地球に天変地異をもたらそうとしていた。
「そう、今の貴方たちは人類の希望です。……生き残れたらね」
不遜に嗤うアリス。刻一刻と迫るヘリアンサス発射。ウィズダムを徘徊する武装集団。
弥雲たちは地球の命運を背負い、アリスとの戦いに身を投じる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-26 18:11:44
71137文字
会話率:44%