「ねえ、偽物の勇者さん。私と一緒に本当の勇者になってみない?」
僕、秋月 一翔(あきつき かずと)が目を覚ますと、そこは異世界の王宮だった。魔物と人とが争うこの世界の救世主として呼ばれたものの、現代日本人の僕が魔法に長けているわけもなく
、聖剣を振り回せるはずもない。王様を落胆させてしまった僕はとりあえず様式美として、王宮に仕える勇者を偽るのだが……もう心が痛すぎる!昼、街を歩いてみたところ聞こえてきた歓声の数々に責任の重さと罪悪感をぷちぷちと刺激された僕は、偽勇者としての使命と劣等感との間で板挟みになる。
でもそんな時、僕の目の前に昼間あった不思議な少女が現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-11 22:53:31
29814文字
会話率:34%
須奈 真紅(すな しんく)という男は12人の人物と戦った。本当はもっとたくさんの人物と戦ったし、何人も殺したのだが、彼を語る上で外せないのがその12人の「人物」である。そう、人物である。決して敵だけではない。味方も含まれるし、仲間も含まれる
。
そんな彼、須奈 真紅の(無意味な)物語である。
center story
それが中心になるはずだった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-19 06:00:00
306302文字
会話率:65%
他殺による死亡者数の多さから危険度Aに指定された隔離都市。殺人が日常と化したこの都市では、警察に代わって政府直属の殺し屋が取り締まり、および処罰を下していた。そんな都市で暮らす九条玉紀は、容姿、頭脳、運動神経、全てが凡人以下の中学生。高校受
験を間近に控えたある日、九条は父から殺し屋の家系である事を告げられる。それと同時に渡される見知らぬ合格通知。そして、一本の葱。これは一人の少年が一本の葱で殺し屋になるまでの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-02 18:39:11
1245文字
会話率:28%