タバコの吸い殻を拾い集めるのは?飲料メーカーも真似をするほどの偽善なのか
最終更新:2023-07-09 13:55:43
1172文字
会話率:0%
すっかり酸化してしまったコーヒーの粉をぐつぐつと煮えた湯でとことん濃く入れる。この際味などどうで良いのだ。ただこの高まってしまった興奮を鎮めるために、そんな効果などないのかもしれないが一口。また一口。さらに一口という具合で飲み干してしまお
う。
そんな生活を続けるうちにテーブルの上には、冷えきったコーヒーと、どこぞの安いタバコの吸殻が灰皿に山を作っていた。ゴミに囲まれた生活。煙草の匂いでむせ返るような暗い部屋。
…だが姉の子供がここに来るらしいから部屋の片づけをしよう。そしてこの小説を彼女に託そう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-14 10:04:36
690文字
会話率:0%
紫がかった朝焼けが、赤みがかった紅葉を仄かに照らす。
陽が出ればとても積極的に外に長居する気は起きないが、この時間は風が吹けば少し涼しく感じる程度の、快適な気温。
風から火を守るため、左手で覆いながらライターを二度、三度ほど鳴らす。
ライ
ターをポケットに仕舞い、右手の人差し指と中指の付け根辺りで煙草を軽く押さえたまま、息を吸う。
口の中を軽い苦味と、酸味、甘味が、順に満たし、混ざり合う。
軽く鼻で息をすると新鮮で冷たさを含む空気が入ってきて、味に上品さが加わる。
その動作を幾度か繰り返せば、目の前の山間の隙から陽が顔に差す。
携帯灰皿に吸殻を入れて、スライドさせて蓋を閉じる。
俺は4トントラックに乗って、全国に荷物を運ぶ、個人だが配送業をやっている。
だが、仕事はもう1つ……というよりも、そっちがメインだ。
「おい幸音、起きろ」
背後のトラックの方へ向き直り、叫ぶ。
「……起きてますよ、勇雄おじさん」
「何言ってんだ、散々呼んでも起きなくなった癖によ」
「今日のターゲット《勇者候補》は?」
「山口の団地のガキだ。さっきあの似非女神から連絡があった」
「わかりました。山口……幾つか見てみたい所があるんですけど……」
「ああ、勇者候補のガキを轢き殺して、仕事終わった後に時間がありゃ連れてってやるよ」
そう、俺の仕事は、この世界に生きる《勇者となりうる逸材》をトラックを使い、異世界に転生させること。
今日もいつもと同じ。助手席に少女を乗せ、鍵を回し、エンジンをかける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-07 12:59:21
4170文字
会話率:39%
大学中退、東京で一人暮らし。
何か始まるような...始まりがないような。
そんな物語です。
最終更新:2012-04-09 18:38:43
2408文字
会話率:17%
とある二人の熱いラブストーリー。
最終更新:2008-01-09 12:47:23
1335文字
会話率:42%