即席麺との出会いはたいていコンビニかスーパーだ。人は300円ほどかそこらの値段を払ってそいつを手に入れる。そして、キッチンの戸棚にしまい込み、出番が来るのを待たせる。即席麺とは、そういう存在なのだ。
おそらく、君に彼女なんかがあれば、君の
寝室で「ねえ、小腹がすいたな。何かいいものはないかしら?」と君にささやくだろう。
こんな場面がきて、ようやく即席麺の登場となる。往々にして、人生にはそういうポイントがいくつもあるものだ。
即席麺を作るにはお湯が必要だ。ケトルにお湯を入れ、コンロに火をつけて、沸騰するまで待つ。それが終わると、かやくを入れて、お湯を容器に注ぎ、三分待たなければならない。ちょうど、タバコを一本吸い終わるぐらいの時間だろう。
今回の話は、この「即席」にこだわって人類が進化した後の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 13:02:53
613文字
会話率:0%
しがらみの多い里から抜け出てきた化け狐と化け狸。2人で一緒の小さな幸せ
先祖代々のしがらみに縛られて争い続ける里の者たちに嫌気が差して里抜けをしたものの、今日も人間社会の荒波に揉まれて疲弊した状態で、夜も更けていく頃にぼろっちい四畳半のア
パートにやっと帰ってきた化け狐の紅(くれない)と化け狸の緑(りょく)。
料理する気力も食材もなく、弁当を買いに行くことすら億劫でこたつから出られない彼女らの空腹を救ったのものは。
※この小説はフィクションです。実際の個人名や団体名とは異なります。
※無断転載お断り
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 20:00:00
1424文字
会話率:79%
詩のような落書きのような
最終更新:2021-02-17 01:37:10
305文字
会話率:0%
今回は即席麺の袋麺焼きそば。
特定地域でないと売られていない商品を、通販で手に入れた。
それを早速使ってみようと、男が動き出す。
最終更新:2020-10-24 01:00:00
2711文字
会話率:14%
――まずカップラーメンを『上手く』食べるためには秘訣が三つあることを今の若い奴らは知らない。最近の若い奴らときたら、カップラーメンを食べる手順は「ふたを開ける、お湯を入れる、待つ」の三つしかないと思い込んでやがる。
――実に嘆かわしい。
最終更新:2017-08-28 13:57:14
2467文字
会話率:0%