山歩きの最中に雨宿りしていた失業中の遠見祐司は、気がつくとリファニアという極北の小大陸にいました。そこは今から五千年前に”空の割れた日”という名付けられた物理現象を境に、史実の地球とは異なった自然環境、歴史を刻んできたもう一つの地球だった
のです。
そして、”空の割れた日”に地球にもたらされた未知のエネルギーによる巫術と呼ばれ魔法もどきの術が存在します。この巫術による自然界への悪影響を排除するために、祐司が大巫術師スヴェアの代理人となり途中で出会った少女とリファニアを旅するアドベンチャーロードストーリーと思ってください。
長い話ですが第一章、できれば第二章を読めば後は独立した話が数話ずつまとまっている体裁になっていますので何処か面白そうな所だけを読んだり、興味が薄いような場所を飛ばしても読むことが出来ます。
見た目の雰囲気は北欧風ですが、中世末期のリファニアというキリスト教無き多神教世界での主人公以外の群像劇も時々展開します。
なお、作中の挿絵は、地図や図などを除いてフリーの素材・写真を加工して使用しています。気をつけているつもりですが、規約違反があればご指摘していただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 09:03:45
8238871文字
会話率:24%
この物語は「千年巫女の代理人」から派生したイース戦争の物語です。
「千年巫女の代理人」の”第八章 花咲き、花散る王都タチ 王都の熱い秋21 リファニア王立水軍 下”の終わりに出てくるフルネルラル湾海戦は、イース(アイスランド)近海で行
われた海戦です。そして、リファニア王立水軍最大の勝利である。亡国の縁に立った故国を救ったとなどとこの海戦を扱った物語では喧伝されています。
しかし、この海戦がなかったり、或いはリファニア側が敗北していたとしても、今のリファニア王国が存亡の危機に陥ったりはしなかったでしょう。
フネルラル湾海戦は、あしかけ十ヶ月に渡って行われたイースをめぐる戦役「キャンペーン」の掉尾を飾る海戦です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-15 22:26:55
136864文字
会話率:2%