バルト三国の一番南に位置するリトアニア。
中世にはポーランド・リトアニア連合としてバルト海から黒海に拡がる大国となった。
しかし、西暦1200年代初頭、この国はいまだ小国ですらない、建国すらされていない部族連合であった。
そしてこの地は異教
の地。
十字軍には攻撃され、更に東方からモンゴル帝国が迫って来る。
そんな時代のリトアニアを統一し、初代にして唯一の国王となった男ミンダウガス。
その男の活躍と(若干の)恋の物語を、1219年の和平条約に連名した、彼を含む21人の公爵たちとの群像劇として描く。
基本、史実準拠ですが、史料が無いに等しいので創作を大量に加えます。
十字軍関係は結構けちょんけちょんに書いてますが、ご容赦を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 19:20:00
48467文字
会話率:15%
神や悪魔が顕現し介入する中世中期ファンタジーヨーロッパ。
体力、膂力、繁殖能力、あらゆる面で人類をはるかに凌駕する亜人によって奪われた聖地を回復し、人類の支配と利権を挽回すべく数次にわたって十字軍が結成された時代。
北方十字軍の雄ディ
ルツ騎士団は未開の樹上蛮族、プロンゾ族を征伐すべく数十年にわたって戦争を継続するが、追い詰められたプロンゾ人は禁忌の秘薬を使用、死ぬまで戦うバーサーカーを出現させてしまう。プロンゾバーサーカーによりディルツ騎士団は壊滅寸前に陥り、ディルツ騎士団総長レオポルト・フォン・シュターディオンは戦力回復の時間稼ぎのために新人騎士を、新たに設置したアルクスネ管区長に抜擢する。
その者こそ、神々の寵愛を受けた聖騎士ミハエル・フォン・ヴァレンロード。ミハエルは蹂躙と略奪と圧殺による民族浄化ではなく理解と友愛と信義による、人と人との本当の絆を結ぶ融和こそ大事であると信じ、レオポルトの思惑を超えて、非暴力を旨とする融和策を実行する。
やがて、ミハエルに恋心を抱く族長の娘リリクル・プロンゾが、ミハエルの至誠に動かされ族長グナクトの説得を決意する。
長年の戦争の歴史によって敵意と殺意に凝り固まったグナクトと、プロンゾ族と、本当の融和を結ぶことは可能なのか。ミハエルの苦闘が始まる。
これは、天・地・人「三才」を一貫する者の、理想と誇りの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-13 22:26:35
519643文字
会話率:36%