篠田多香音は小学生の頃に全国大会制覇も果たした期待の女子フィギュアスケート選手だったが、成長とともに身長が伸びすぎたために得点源であるジャンプが跳べなくなってしまった。中学最後の大会も失意の結果に終わり、スケートをやめる決意をした彼女は地元
を離れ、ひとり祖父母の下へと移り住む。
だがそこで出会ったのは、カナダでアイスダンスを学んだ定森晶。彼は多香音の優れたスケーティング技術を見抜き、なんとアイスダンスのパートナーとして誘ってきたのだった。
かつての栄光を取り戻し、もう一度頂点に返り咲きたい少女と、最愛のパートナーを失った少年。目的の合致したふたりはカップルを組み、再び銀盤の世界に舞い戻る。目指すは全日本フィギュアスケートジュニア選手権、そしてさらにその先へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 17:03:32
110771文字
会話率:41%
昭和45年……1970年、北海道―札幌。
冬季オリンピック開催を2年後に控え、道都は好景気と来るべき豊かな未来を信じ、熱気にあふれていた。
日米安全相互条約締結を頂点とする、国内での学生運動は、東大安田講堂の陥落が決定的となり、市民からは醒
めた目で見られ始めていた。北海道大学の学生・椙原守意は「東京の意思」により支配されつつある北大学生自治会にあり、ひそかな決意を秘めている。樺太出身の彼は思っていた。
――北海道を日本から独立させる。北海道民の目を覚まさせ、独立独歩の道を「否応なく」歩ませるのだ。
上川攻は、軍、警察に次ぐ第三の「暴力装置」である国家公安機構の職員であり、目下、北海道へ飛び火しかけている新左翼・民族派ゲリラの活動を監視していた。北海道旭川市出身――札幌が目の前で姿を変えていく。
定山渓鉄道は東急に買収され、「札幌急行鉄道」として生まれ変わり、オリンピック招致を機に地下鉄南北線の建設が急ピッチで進んでいた。人が流れ込み、金も動く。よからぬ考えを抱く輩も増える。彼は北海道の治安を維持し、上層部の命により、「何としてでも」札幌冬季オリンピックを無事開催することを至上命令とされていた。
大東亜戦争を経験していない日本。
南樺太・千島が日本領であり、アメリカとは微妙な力関係を維持し、欧州では史上最大の戦争と言われた独ソ戦を経て、ドイツ・ソ連の対峙が続く、「もう一つの世界」。
物語は、「街が生まれ変わっていく」札幌を舞台に、進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 23:00:47
36888文字
会話率:75%
e-sports breaker(eブレイカー) ”F”
西暦2057年。情報化ここに極まれり。
電子端末は若者だけでなく、いまや全国民、いや全地球人のマストアイテムと化した。
ゲームも生活の一部となり、街にはゲーマー育成を生業と
する専門学校や、
e-ジム-かつてゲームセンターと呼ばれていたものが立ち並ぶ。
世は正にe-sports戦国時代。それらの施設ではゲーマー達が腕を競い、磨き合い、
次の時代の寵児となるべく日々心身を擦り減らしながら励んでいた。
老若男女、バックボーンも千差万別。しかしゲーマー達は皆、同じ夢を抱いて生きる。
「いつかは必ず五輪の舞台で」
そう。冬季オリンピック種目にe-sports部門が設立されてから、早20年が過ぎようとしていた。
次回大会を控えた8月。日本代表選考の会場で、各種目のトップを総なめにした、無名の選手団がいた。
壇上で発したのは、ゲームへ傾ける情熱でも、周囲への感謝の言葉でもなく、
「Fに御用心」
の一言と、日本で最も多くのプロを輩出する、"最強"の専門学校(スクール)への宣戦布告であった。
これはその年、最も日本ゲーム界の注目を集めた、とある事件の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 05:03:43
18324文字
会話率:32%
カーリングを中心にした、「最後まで、Yes。」の短編集です。
全6話。
各回は1000文字前後。
それぞれの話は独立しています。
第一話 「あんたに、Yes!」
素直になれない女の子のお話。
第ニ話 「フリーズする、彼女」
フリーズ(ぴ
ったりくっつけるショット)が得意な、ちょっとアレな彼女の話。
第三話 「遅すぎた、ウェイトジャッジ」
後悔の話。
第四話 「ハウスの中に三つのストーン+1」(前、後編)
教え子のお母さんに恋してしまったコーチの話。
第五話 「あるカーラーの挫折。あるいはすぐ先の未来」
冬季オリンピックはどうなるのか…?そんな話。
第六話 「」マイノリティ、達。(前、中、後編)
足に障害がある車椅子の少女と、女性の身体に男性の精神を宿す少女の物語。タイトル、誤植ではありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-16 23:04:52
11331文字
会話率:19%
児玉はスキージャンプのトップ選手だった。昨年の世界選手権でも優勝し、今回の冬季オリンピックでも優勝候補の筆頭であったが、彼には強力なライバルがいた。それはドイツのフィッシャーであった。
児玉と児玉の監督は、そのフィッシャーが競技で不正行為を
働いていることを見つけた。磁石の反発を利用した飛距離の増大である。本来であれば不正行為は摘発され、フィッシャーは失格となるところであるが、児玉と監督はその不正を逆に利用して、優勝を狙うこととしたのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 15:45:43
7577文字
会話率:49%
マイナーもマイナー、知っているだろうかバイアスロン!これはあるマイナースポーツで世界を目指す少年少女の物語。
バイアスロンは実際にある冬季オリンピック正式種目です。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%8
3%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B3折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 23:23:51
2687文字
会話率:48%
これも冬季オリンピックで活躍したカーリングを見て思い付きました。
月刊少年コミック雑誌によくある感じのストーリーの出だし風小説です。
最終更新:2018-05-06 19:45:36
783文字
会話率:25%
冬季オリンピックで活躍した女子チームを見ていて思い付いたものです。
漫画やアニメにありそうな感じの出だし風小説。
最終更新:2018-05-06 19:40:35
1474文字
会話率:37%
冬季オリンピックが終わり消し炭のように燃え尽きた姉。
ひょんなことから、恋愛アプリを始めた姉が更にクズ姉へと悪化するのを見守る弟と姉の小さな家庭内攻防戦へと発展する。
最終更新:2018-03-02 16:39:49
1058文字
会話率:35%
四年に一度の冬季オリンピックのスケートを楽しむ姉と、その姿を苛立たしく思う弟。
最終更新:2018-02-17 07:03:38
1305文字
会話率:36%
冬季オリンピック。
アツさに乗っかってみました。
(;゜∀゜)=3
最終更新:2018-02-15 00:00:00
1118文字
会話率:9%
昭和47年2月、札幌冬季オリンピックに沸く日本。その裏で次々と起こる活動家の殺人事件。その事件にある法則を見つけた大学生・防人信輔は事件の裏に「あの男」の影を見る。「あの男」はなぜ次々と活動家を血祭りにあげるのか? 150年の及ぶ大河ストー
リー「昭和編」第2弾は1970年代の日本が舞台。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-13 19:11:09
14330文字
会話率:50%