冬の味を知っていますか。
雪の味ですか?それとも暖かいお鍋の味ですか?
人それぞれ冬にはいろいろな思い入れがあるでしょう。
これはある少年が抱く『冬の味』のお話です。
ご堪能ください。
最終更新:2022-02-09 23:46:15
2232文字
会話率:18%
惑星オストメニアの北部に位置する冬国、ルンテシュタット王国。
中世時代では北方騎馬民族として北オストメニア大陸を駆け回り、遂には大国を築いた。
それから約1000年。
世界は技術革新に勤しみ、空は航空機が、陸は戦車が、海は戦艦や空母が発明さ
れ戦闘に投じられた。
時は南暦1936年。
ルンテ王国貴族であるアンカー・ラインは25歳の若さで第2艦隊の司令を務めていた。
彼は生粋の貴族でありながら貴族らしさを嫌い、ルンテ王国の伝統である奴隷制を忌み嫌っていた。
いつかは彼らを解放することがアンカーの野心だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 18:00:00
134930文字
会話率:43%
昔、四季(スーチー)と呼ばれる大きな大陸が存在した。この場所は四季折々の姿を見せる豊かな国だった。しかし平和は崩れ去る。大陸内で争いが発生し、大陸は四つに分裂した。
一年を通じて花が咲き乱れ、文化と芸術が溢れる春国(シュンコク)。
大陸の中
で一番作物が育ちやすく、武と義に溢れる夏国(カコク)。
違う文化が栄え、神様を一番敬う秋国(シュウコク)。
山に真夏でも解けることのない永久凍土が残る冬国(トウコク)。
この国には古い言い伝えが残されている。
「国乱れし刻、古の時代より存在する華札に選ばれし者達によって国は窮地から脱し、闇は葬られるだろう」
華札に選ばれた人物は体に華札に関係するものの痣があると言われ、不思議な霊力を得ることが出来るという。
日本伝統遊戯『花札』をモチーフにした「華札」に導かれて成長していく、幼い少年の物語---。
不思議な華札に導かれて、少年は旅立つ---。己を知るのは、華札のみ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-26 17:19:42
243920文字
会話率:45%