高校二年生、神代奏斗は、校内で一目置かれるサッカー部のエース。
その彼が誰より執着していたのは、同級生にして“大人びたお姉さん”のような雰囲気を纏う、美しき吹奏楽部員――一ノ瀬香澄。彼女の声、指先、笑い方、そして艶のある演奏すべてに、奏斗は
欲望を隠そうともしなかった。
だが、平凡で淫靡な日常は突如終わりを告げる。
放課後の坂道。地面に浮かび上がった魔法陣により、彼は異世界「モンド」へ召喚されてしまう。
目覚めた先は、奴隷制と貴族の支配が当然とされる世界。そこで彼は――レオン=フォン=アレイグランツ、八大列強の名門・公爵家の長男として転生していた。
欲に忠実な性根を隠すことなく、知性と魔力を武器に異世界の頂点を目指すレオン。
だが、奏斗が異世界に転生して17年後、かつての同級生たちが召喚されたとき、彼の前に再び“あの女”が現れる。
その時、香澄の目が言葉にせずつぶやいた。
――「……どこか……似てる」
地球で未練を残した男と、モンドで権力と快楽を握る獣が交差するとき、欲望と愛の物語が動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:47:31
7296文字
会話率:22%
剣と魔法の世界で捨てられた赤子。
その赤子は河に流されたのだが、奇跡的に流木へと引っ掛かり一命を取り留める。
そこへ訪れたのは白髪の老人が一人。
その老人は天涯孤独の身。
武術の達人ではあるが、何かを極めるには他の何かを犠牲にしていること
が多く、その老人も例に漏れなかった。
生活が自立しているとはいえ、そんな老人が通常の人の営みを知る由もない。
そんな二人が起こす化学反応とは?
『あれ?ジジイはこれが普通だって…』
『え?女は殴るな、抱きしめろって…』
『宵越しの金は持たないって…』
偏屈な年寄りに育てられた赤子。
その赤子はその非常識を引っ提げ、初めて人の世へと出る。
そこで数々の間違いを訂正されるも、新たに出てくる非常識。
『ジジイ…嘘つくなよな…』
その度に、尊敬していた祖父のイメージは崩れていく。
当たり前だが。
山籠りの老師が育てた子は、老師の目標であった世界最強の夢を見て世界へと羽ばたく。
そしてその捨て子の出生も明らかとなり、それは世界を揺るがす事態へと……
〓以下ネタバレ含む〓
虎の子は虎。
その捨て子も老師に育てられたからか、世界的に見ても強者である。
しかし、物語序盤で最強に最強たる所以を見せつけられその差を痛感する。
その捨て子の名は【蚕】。その蚕はいずれ蛹となり、何になるのか?
名の通り、飛べないままその生涯を終えることになるのだろうか?
沢山のコメント!
あったらいいなぁ…
沢山のいいね……欲しいなぁ…
いっぱい評価!
つかないかなぁ……
こんな感じですが、よろしくどうぞ。
多謝。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 21:00:00
373344文字
会話率:34%