壁に耳あり障子に目あり。
隠し事は誰がどこで見聞きしてるかわからなくて、バレてしまう恐れがある。だから気をつけないといけない。
そういう戒めを説いたことわざ。
これはなんとも言い得て妙だ。自分の現状を的確に表してる。
壁(に埋め込まれたコ
ンセントの中)には耳(盗聴器)が備え付けられてるし、障子じゃないけどドアの上とかドアノブとかモノの陰には目(カメラ)がつけられてる。
この環境。隠し事はできない。自分のすべては先輩に筒抜け。
先輩は美人で賢いけど、そういう犯罪者部分が欠点すぎて付き合う気はない。脅しにも屈さず告白も丁重にお断りさせていただいた。
それ以来も下手なことを口走って弱み握られたらたまったものじゃないから、できるだけ余計なことは言わないように注意してきたわけだけど......。
合宿の行きしな。気づいたら無人島に先輩と2人きりで取り残されて2週間。
いろいろ限界だし、生物としての本能かな。子孫を残したい欲が湧き上がってきてる。
雪歌さんへの欲情も止まらない。
普段なら、盗聴盗撮とか、変な録音を警戒して余計なことは絶対しなかったところだけど......。
まぁ、ここなら誰も見てないだろうし、運良く無事に帰れたとしたら、雪歌さんには悪いけど、なんもなかったことにさせてもらおう。
......と思ってたんだけど。
※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 18:00:00
9254文字
会話率:46%
「絶対に振り向かせてやる!」
中野恋歌(なかの・れんか)は現在同じ会社の営業部にいる村田修(むらた・おさむ)に猛アタック中。しかし、村田はなかなか振り向いてくれない。こんな状況で迎えようとしているクリスマス。
果たして恋歌は村田とクリス
マスを過ごせるのか?
外見は可愛いのにちょい性格に問題アリなヒロイン中野恋歌とそっけない男村田修のロマンスはまだ始まったばかり……いや、始まってないか(汗)。
と、とにかくそんな感じのお話です。
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中野恋歌は同じ会社の営業部にいる村田修とクリスマスを過ごしたいのだがなかなか話に乗ってきてくれない。
やむなく恋歌は禁じ手を使うことにする。
それは……。
**本作は「ベリーズカフェ」でも公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 10:29:38
9671文字
会話率:30%
図書委員の当番を、私は湊先輩と担当している。
湊先輩は美人なんだけど、本を読んでばっかの文学少女で、ちょっと変わった人。
今日も、なんだかおかしな質問をしてきたんだけど……女の子同士のキスについて?
そんなの、人見知りな私が知るわけないじゃ
ないですか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 14:30:02
3136文字
会話率:23%
写真部員の清田柊は、同じ部活の早坂ふゆ先輩に片想い中。
一つ年上の先輩は美人だけどぼんやりしていて、なかなか話が噛み合わない。
天然で浮世離れした先輩と、実は超鈍感な後輩の、両片想いラブコメディ。
※自サイト(http://tg1130.
sakura.ne.jp/)掲載分から改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 18:00:00
113179文字
会話率:34%