「ただ隣に座っただけ──そのはずだった。」
静けさを愛し、誰とも深く関わろうとしない少年・高橋蓮。
完璧だと評され、誰からも信頼される少女・藤沢理香。
性格も生き方も、まるで違う二人。
ある日、席替えによって“隣の席”になったこ
とから、ゆっくりと物語は動き始める。
会話はない。視線も交わらない。
それでも、沈黙の中で少しずつ変わっていく「距離」があった。
これは、誰にも気づかれないような小さな変化を、
誰よりも静かに紡いでいく、二人だけの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:17:45
1258文字
会話率:12%
「クラスに最低一人は、絶対に気が合わないヤツっているよね。私にとってのソレは、まさにキミなんだよね」
クラス委員長の守山くるみにそんな台詞を言われた直後、副委員長の日野ヒカリ、つまり俺は、意識を失っていた。目が覚めたら、そこは異種族が当たり
前のように存在する異世界の路地裏。
しかも、俺のことを嫌いな守山くるみも一緒に転移されてきた。
言葉も通じない異世界で、俺のことを嫌いな女と一緒になんとか元の世界に戻る方法を探すことになる。しかしそのためには、まずこの世界での生活を確立して寝食を確保しないといけない。
認めたくないが、優等生の守山くるみに頼らないと俺一人では生きていけそうにない……
不真面目少年と優等生少女の凸凹コンビの異世界生活、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 15:34:43
18214文字
会話率:35%