あれは、細い月が浮かぶ夜。
偶然を装った必然の出会いに、柚月は禁断の恋へと堕ちていく。
柚月一華(ゆづき いちげ)。
彼は、政府転覆を狙った組織「開世隊(かいせいたい)」お抱えの人斬りだった。
紆余曲折を経て、今は政府の宰相、雪原麟太郎(
ゆきはら りんたろう)の小姓をしている。
開世隊との戦が終わり、平穏な日々が続く中、柚月の中にだんだんと、だが確実に、自覚され大きくなってく、罪の重さ。
「俺は所詮、人斬りだ」
そう思いながら、止められない椿への思い。
その椿もまた、人斬り。
それも、柚月を殺そうとしていた人物だというのに。
――好きだ。
いやもう、めっちゃ好き。
好きがだだ洩れている。
そんな椿も、表向きは雪原の世話係。
忙しい雪原について、ずっと城に泊まり込んでいた。
それが、雪原が「本宅に帰る」と言うので、椿は久しぶりに柚月が住む雪原の別宅に帰ってきた。
椿自身気づいてはいないが、足どり軽く。
椿もまた、柚月に会えるのを楽しみにしていたのだ。
だが、もじもじすれ違う二人。
おまけに、椿と仲良さげに話す男まで現れて⁉
さらに、二人の主人雪原は、柚月を遊郭に連れて行き、自分の馴染みだという遊女、白峯(しらみね)と契りを交わすよう柚月に迫る。
柚月と椿。
二人の恋は、前途多難。
幕が開け、渡りを経て、嵐の予兆が訪れるまでの、ほんの隙間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 10:08:23
28016文字
会話率:16%
わたしの名前は豊穣愛那。小学5年の10歳だ。
普段は忙しい両親やどんくさいお姉の代わりに、食事を作ったり家事を手伝ったりしている。
私立の小学校に通うわたしは、明日から夏休みと言う事で、いつもより早く高校から帰って来るお姉を待ち伏せし
ていた。
お姉を見かけて偶然を装って話しかけると、馬鹿なお姉は偶然を装ったわたしの計画に気付かない。
そうしてお姉と一緒に家まで帰ると、大変な事が起きてしまった。
玄関の扉を開けたら、そこは異世界でした!
お姉は旅行気分で楽しむし、異世界に来て早々に変な子に気にいられちゃうしで、わたしの異世界生活は前途多難で大変な事に!?
これは、わたしとお姉が異世界に徒歩でやって来て、様々な変態達や事件に巻き込まれながら元の世界に戻る為にわたしが頑張る話である。
更新日は基本火曜日のお昼12時です。
20210225追記・3月も引き続きプラスで金曜日も更新します。
※基本ギャグですが、ちょいちょいシリアスも多めに入ります。
※序章4話目の次で筆者のイメージする主人公のラフ画が入ります。挿絵が苦手な方は気をつけて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-21 07:01:54
1296077文字
会話率:39%
カレンはリゾートではバカンス中、母に偶然を装ったお見合いをせられてしまう。相手のディーンは世間を賑わす有名人。たびたび同じようにお見合いをさせられていた彼は、カレンに付き合うふりをしようと提案する。口車にのせられて、つい応じてしまった!
箱
入り娘と、放蕩息子の真逆な二人の(ウソ)交際の行方は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-03 08:37:36
22257文字
会話率:39%
「うわー、何やってんの??」……と、驚いたフリをしてみる。ここは近所からいくつか離れた場所にあるコンビニ。そこで、中学の同級生だった孝平がバイトをしていることは、夏休みの頃から知っていた。 近所ではなく、わざわざちょっと離れた場所でバイトを
始めた理由を知っていたあたしは、なるべくここには近寄らないようにしていたのだ。
避けていたはずの彼に会いに行ったのは、とある噂を聞いたからだった。友人の枠を抜け出せない、一歩踏み出すまでいかない、一方通行の恋愛話。(他サイトでも掲載済)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-26 23:07:20
1958文字
会話率:23%
計算高いオオカミくんが、ウサギさんを手に入れるために外堀を埋めて埋めて埋めて埋めて…ウサギさんを窒息させちゃうお話。
最終更新:2015-01-23 15:12:45
5043文字
会話率:50%
ーーこれは偶然を装った必然だった。
ナツは山で2人の少年に出会う。
徐々に心を通わせる3人だが、突然の別れが訪れる。戸惑う2人に少年がひとつの手紙を残していった。
最終更新:2013-03-31 23:00:58
4955文字
会話率:48%