どこにでもいる普通の女子高生、美濃雨奈。そんな彼女には、ある願いがあった。
「空想の世界で生きたい」―現実世界は、辛く苦しく不安が尽きない。そして、それ以外には何も、ない。
その願いを叶えた存在―妖怪口裂け女。それは、自殺した彼女の母親でも
あった。
友達である国上陽依は、陰陽師とその式神達とともに、現実から目を背け、空想の世界へと引きこもった彼女を連れ戻そうとする。
自分という存在がいながら、何も相談してくれず、この世界を諦めた彼女に対しての憤りと失望を抱えながら。
しかし、彼女の闇は根深かった。人間の心というブラックボックス。その匣の中には、この世のものではない―妖怪が潜んでいる。
そして、美濃雨奈は国上陽依という存在によって救われる。また、国上も美濃によって救われていた。辛く苦しい過去や未来も空想だ。だったら、この現実を二人で一緒に生きていこう。
そう、願いは最初から叶っていたんだ。
この作品は「カクヨム」「pixiv」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 02:29:21
102093文字
会話率:23%
価値がない。何も無い、私の独白。どうして、のうのうと生きている?
最終更新:2021-08-14 16:00:00
501文字
会話率:0%
意味は何も、ないのである。少し、暑すぎた故である。
最終更新:2019-06-01 00:05:45
788文字
会話率:20%
彼女は独り。冬の周りには何も、ない。誰も、いない。何故なら彼女は命を奪うから。だから、いつも独り。
※季節の擬人化等を含みます。
最終更新:2016-09-18 19:51:27
1476文字
会話率:26%