三十路のおっさん、一人暮らしの森田は日々を漫然と過ごしていた。やりがいの無い仕事に精を出し、寿命を擦り減らす毎日。コミュ症であり、仲間と呼べる者すらいない彼は、集団に属しながらも孤独を抱えていた。
――此処とは違う、何処かへと行きたい
。
漠然とした願いは、ある日唐突に、思い掛けぬ形で叶ってしまう。気が付けば其処は巨大ロボットの操縦席。
敵は怪獣!?
東京陥落!?
次々と展開される状況に振り回されながら、彼は一つの確信を得る。――このロボット、昔やったロボットゲームと同じコクピットじゃん。と――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-20 12:15:10
7881文字
会話率:49%