時は大正、奉天会戦大勝利の提灯行列の夜の出来事でございます。
駆け出し野幇間である『アタシ』は、贔屓にしていただいている御隠居から、紀伊国坂にまつわる”のっぺらぼう”の怪談話を聞かされることに。
翌々日「のっぺらぼうの謎解きをする主
が居る」と御隠居を、一銭洋食の屋台に案内しようと連れ出しましたが、屋台は姿形もありません。
御隠居は「貉に化かされたんじゃないのかい?」と、化かされの慰労に『アタシ』に鰻を御馳走してくれることになりましたが、そのお座敷で『アタシ』はとんだ失敗をしてしまう事に……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 00:02:21
9905文字
会話率:38%
真島裕二は、この春、生まれ故郷の京都に帰ってきた、新卒三年目の社会人。
彼には、中学と高校の時間を共に過ごしたちょっと変わった母娘が居た。
冷静で、物事をよく見ている四歳下の沢木恵に、その母、沢木悦子。
一銭洋食「なつかし焼き」の常
連さんとして仲良くなった三人は、居酒屋で再会を祝う。
宴の後、桜咲く京都の公園で向き合う裕二と恵。
母を喜ばせたい恵と、慕われて悪い気がしない裕二は、「とりあえず」付き合うことに。
これは、内気な裕二と冷静で、時々恥ずかしがり屋な恵が送る、ほのぼの京都ラブコメライフ。
第一章がプロローグで、以後は、新鮮なネタが入り次第の不定期更新です。
進むのか進まないのかわからない恋模様をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 12:37:01
78644文字
会話率:52%