レベル屋で奴隷として働いていたクラムは、それなりに今の待遇に満足していた。
命の危険はあっても、ただ指示だけを聞いていればよかったのだから。
しかしある日、突然に奴隷から解放される。
そして同時にかけられた冤罪。捕まれば死罪確定の罪だ。
解放されたのは、ただ単に奴隷では出来ない犯罪だったというだけの理由であった。
面倒と思いつつも適当に脱出するが、その先が分からない。
未来を考える生き方などしてこ来なかったから。
生きる目的もないまま適当に脱出した彼の前に、襲撃されている王家の馬車が飛び込んできた。
襲っている集団。倒される護衛。そして――見知った王族の姫。
この出会いは、果たして生きる目的になるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 18:35:09
267988文字
会話率:31%
この世界にはレベルという概念が存在する。
レベルを上げるためには、経験値が必要である。
例えば、レベル1からレベル2に上がる場合。
経験値100が必要。
だが、思いのほか、経験値120が溜まってしまう時もある。
そうなれば、
経験値20は切り捨てられる。
結果としてレベル2に上がり、余分な経験値は霧散する。
つまり、余分な経験値20分は無駄になるのだ。
――しかし、しがないレベル屋であるオオバはその経験値を無駄にしない。
彼はレベル屋という立場を利用し、
その経験値の切り捨て分を我が物とし、
自らのレベルを苦労なく上げていく術を手に入れたのだから。
他人の経験値(くろう)をネコババする、レベル屋の腹黒い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-06 22:08:50
13295文字
会話率:26%
バイトを探す女子大生、エイミィ・クラットはある募集用紙を見つける。
『レベル屋』「あなたのレベルお買い上げいたします」
レベルとはその人物が歩んできた道のりそのもの。
つまりは人生と呼んでも差支えのない程のものだ。
だというのに、それを
売り買いするというレベル屋の存在に少女は興味を抱くのだった。
これは、そんなバイトの女子学生エイミィ・クラットと。
『レベル屋』の店主ジャン・ジャッジマンが織りなす人の人生の価値を決める物語である。
これはハーメルンさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 22:00:00
9547文字
会話率:51%