馬の生産牧場主の妻アガタは困っていた。
亭主のヘラルドがトーナメント(馬上槍仕合)の出場馬に細工をするのを断ったため領主ゴーバン伯爵に睨まれたのだ。
根も葉もない噂を流されて、牧場で預かっていた馬たちは全て引き上げられ、ヘラルド自身もヤク
ザに闇討ちされて意識不明の重体となる。
幼い娘二人と牧場に残されたアガタは八方塞がりの中打開策を思いつく
「娘時代に乗っていたユニコーンでゴーバン伯爵のトーナメント(馬上槍仕合)に出てチャンピオンの黒騎士を倒して賞金を手に入れよう」 と。
もちろんユニコーンというのは処女以外を背に乗せないので有名な生物であったのだが、追い詰められたアガタは無理にでも鞍を乗せる。
『うるせえっ!! 二児の母のババアが清浄なるユニコーン様に乗ろうなんて太てえ根性だっ!!』
ユニコーンが喋った!! 驚愕するアガタの前にゴーバン伯爵の手下のヤクザが現れて……。
トーナメント(馬上槍仕合)物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 00:16:43
94942文字
会話率:46%
あるときm2twやM&B、TW3をやっていたら思いついた人物をファンタジーに放り込んで遊んでいます。この物語は未だ自分の頭の中にだけ存在する物語『十字軍の少女騎士』における主人公たちの後日談的なおはなし、のつもりです。
〇架空の中世
ヨーロッパ(12-3世紀ごろ)から少女騎士と老騎士がやってきた。彼女たちが訪れたのはこれまた架空の中世ヨーロッパぽい土地。その土地は伝統的な封建社会が築かれており、戦う人、祈る人、耕す人の3つの身分によって成り立つ、なじみ深いヨーロッパそのものであった。しかし彼女たちがいた土地よりもよりはっきりと、怪物や魔女、幽霊や呪いなどが蔓延る神の見放された土地であった。
そのような恐ろしく醜い土地であっても無邪気な少女の目には冒険に満ち溢れた楽しい土地だ。彼女はフランス貴族出身のテンプル騎士であり、ひどい偏見を持った狂信者であり戦闘狂である。そんな彼女のお守りをするのが皮肉っぽい老騎士。ぶつくさ文句をいいながらも、気狂いの少女騎士よりも善良な人間らしく見えるのは皮肉。そんな二人が行く先々で、よせばいいのに首を突っ込んで騒動をより大きな騒動にして解決した気になる。
ジョークを飛ばし合い、剣戟アクションをこなし、少女が少女らしく悩む。どたばた冒険譚です。
※偏見に満ちた宗教感ある科白が飛び交い、血が噴き出したりします。お好きな方がおられましたらご自由に楽しんでいってください。
※挿絵のらくがきを描くことに楽しさを見つけてしまった……のでちょくちょく追加。
※「ノベルアップ+」にて同じものを掲載。こちらは縦書きでの自分用バックアップもかねて。むこうは横読みように改行の後一行開けたり。どちらが読みやすいのかしら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 23:38:28
148314文字
会話率:50%