春隣の空。
どこか哀しげな、春愁の風。
それは、君が消えた明日へと繋がっていた空。
それは、さよならが消失点のように呑み込まれていく空。
もし、いつか訪れる「さよなら」が、こんなにも涼しげなら。
それも悪くないのかもしれない。
冬荒れのあ
の日、僕は自殺した女性に出会った。
死者を生者の夢へと導く《ユメヒト》である僕。
死者である彼女。
僕達の出会いは、意味があるのだろうか?
僕が抱いた淡い想いに、意味はあるのだろうか?
触れ合えないのに、言葉は伝わって、心だって通じる。
けれど、生と死は計り知れないほど遠くて、有り得ないほど近い。
これは、死者を夢へと導く《ユメヒト》と、一人の自殺少女が織り成す、消失の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-08 18:03:54
127753文字
会話率:30%
こんな夢を見た。
私の父が王を裏切った。
そして私も捕らえられた。
捕らえられた私に会いに来た王子。
私は大好きな王子との決別を決めた。
私は…
最終更新:2015-12-31 13:50:38
922文字
会話率:17%