筆者が以前、掲載したメキシコ幻想シリーズの番外編である。幻想シリーズに登場する人物の設定
も変えている。主人公・陸奥研一郎と共に、企業研修生としてメリダ・ユカタン大学に学んでいた
御坂潤一が突如として姿を消した。心配した御坂の婚約者、星野小
百合が安否を尋ねてメキシコに
来ることとなった。メリダグループのリーダーである陸奥は彼女をメキシコ国際空港に迎えること
となった。御坂はどのような理由で姿を消し、行方不明となったのか。実は、小百合が潤一に送っ
たコスモスの種が全てを知っていた。(十数年も昔、この物語を書いた時、御坂潤一は三坂淳一と
言う名前で書いていた。その後、三坂淳一を筆者の筆名として使うこととしたので、御坂潤一と
変えたという経緯あり。全くの余談である)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-18 20:00:00
50408文字
会話率:33%
ユカタン大学で学ぶ社会人研修生の陸奥、豊田、辻の三人はメキシコの国際的観光リゾート地であるアカプルコを訪れていた。アカプルコの名所を見物する中で、辻は一人のスペイン女性と知り合いになった。女性の名前はカルメンと言い、セントロ・アカプルコとい
う大きな観光センターの劇場で踊っているフラメンコ・ダンサーであった。辻は陸奥、豊田を誘い、夜、カルメンが踊っている劇場に足を運び、フラメンコ・ショーを観た。次の晩も、辻は一人で劇場に行き、カルメンの踊りを観た。そして、アカプルコ滞在の最後の夜、三人は連れ立って劇場を訪れた。ショーの最後に感動的なシーンが待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 20:00:00
32038文字
会話率:45%
メリダのユカタン大学で研修している社会人研修生の豊田栄一はメキシコの地方都市、オアハカに旅していた。オアハカには黄金で造られた主祭壇を有するサント・ドミンゴ教会という名所があり、また近くには、モンテ・アルバンという巨大な古代遺跡もある。栄一
には恋人がいる。アマポーラというユカタン大学に学ぶ女子学生である。栄一はアマポーラは周囲も認めるノビオス(恋人たち)になっていた。そして、栄一はアマポーラと結婚し、日本で暮らすことを夢見ていた。しかし、アマポーラには突然の災難が降りかかった。旅先で知らせを聞いた栄一は急遽、メリダに戻り、アマポーラの病院に急行した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 20:00:00
13822文字
会話率:11%