《あらすじ》
そこは子供だけしかいない子供の島。そこにいる十二歳くらいの子供達はみな元は大人だった。
主人公のリールという十八歳くらいの女の子には大人を子供の姿にする能力、不老、不死、そして強い共感能力などがある。リールがそんな不思議
な能力を持っているのは、メサィアという現人神の分身であるからだ。そのためリールはメサィアという「少年」と酷似した外見を持つ。
なぜリールは大人を子供の姿にする計画を立てたのか。この島は何のためにあるのか。黒髪黒目のイランは、同じ島の住人であるラウスの依頼で、そのリールの秘密を追う事になる。
その中で語られるのは、子供達の過去。家族を失くした子、帰る場所がない子。過去の記憶に苦しむその子達はリールとの出会いでこの島に来る事になり、島の生活の中でいつしか心が救われていく。
まるで本当にメサィア(救世主)のように子供達に手を差し伸べてきたリール。しかしその実、メサィアの分身として生きなければいけないリールにも苦悩と葛藤があった。
そんなリールに強い想いを寄せる子供達の愛憎劇も繰り広げられる中で、当のリールは忽然と消えた。代わりにメサィアという「少年」が、リールとして子供達の前に現れる。
主人公はメサィアの分身であるという自身の存在から自己を確立させるため、そして消滅を願うメサィアの心を救うため、命を懸けた。
不思議な力を持つ主人公リールの秘密を、子供達の視点から追う群像劇。
1ページ2500字以内(空白・改行除く)。本文全208ページ。毎日更新。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、地名、事件などとは一切関係ありません。特にキャラクターの名前を地名から取っていたりするのですが、響きが気に入っただけで、その場所とキャラクターは何の関連性もありません。
※飲酒、喫煙シーンがありますが、実年齢ニ十歳以上と設定したキャラクターのみです。この物語は、法律・法令に反する行為を推奨するものではありません。
※お子様向けではありません。性的表現、差別用語が出てきますので、閲覧ご注意ください。
この作品は、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 09:28:50
507106文字
会話率:56%