『理(ことわり)の館』で起きる謎を解決すれば、願いを叶えてもらうことができる。鍛治智博(かじともひろ)は自宅に届いた手紙を信じ、イベントに参加することを決めた。三ヶ月前に失踪した恋人の居場所を突き止めるために。
イベントの主催者の名は
格内麻郎(かくうちまろう)―――日本を代表するテーマパークとなった『ミステリーワールド』の創始者であった。彼には両腕両脚がなく、台車に乗って移動していた。円柱形をした麻郎の別荘が会場となり、招待されたのは六人の男―――KJ(鍛冶)、エーツー、ヤマケン、テルテル、セバタ、ナベ。麻郎の指示により、六人は本名や叶えたい願いを隠したまま過ごすこととなった。麻郎は他にも、タイムリミットは三日後の正午であり、それまでは屋敷から出ることができないと告げた。六人が調査したところ、唯一の出入り口である扉は開かず、脱出する方法は不明だった。
こうして状況も理解できないまま、何者かによる連続殺人が開始される。一人ずつ殺害され、遺体の一部が切断された状態で発見される。犯人の正体も、目的も、方法もわからぬまま、彼らは生き延びるために推理を開始する。
最後に隠された真実へ辿り着いた時、誰の為の殺人だったのか明らかとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 21:08:37
146765文字
会話率:56%
少女、花は幼くして父を亡くして写真でしか彼を知らなかった。しかしどうしても父に会いたい、声を聞きたいという思いは募るばかり。ひょんなことから不思議老婆と丘の上で出会い小箱を受けとる。ここから彼女のミステリーワールドの扉が開かれる。
最終更新:2016-05-08 18:41:10
2318文字
会話率:26%