誰しも色を身にまとう。
赤、青、黄。
様々な色を。
私には色が見えていた。
私が感じる世界は色彩に溢れていて、ホタルの光のように、浮かんでは消える色が世界をやさしく混沌とさせていた。
だが、やつはそんな世界でただ一人、暗く、黒く、ただ自分
の内だけを見ているかのように様々な色を混ぜたマーブルカラーの黒を身にまとっていたのだ。
そんなやつに対して私は折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 10:45:13
4957文字
会話率:8%
晴れて第一志望の進学校、鈴城(すずしろ)第一高校に入学した少年、清水泰斗(しみずたいと)は、記憶を失くした、どの言語も知らない少女と突然出会った。
独立して会計事務所を開いたものの倹約ばかりの生活を送る青年、高島隆文(たかしまたかふみ)は、
自分を語らない、陰気な長身の女性と突然出会った。
少女を通じて彼らは出会い、干渉しあい、影響しあい、一方は自分の確固たる色を持ち、一方は自分の微かな色を握りしめ、次第に混ざり合ってゆく。
――――――――――――――――――――
不定期連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-02 16:41:33
6140文字
会話率:18%
一見、同性愛に見えなくもないかもしれませんが、彼女達には日常にある出来事なのです。
まわりから一線引かれたマキ、彼女は障害者と噂されていた。何の確証があるわけでもないが、クラス内でそれが疑問に思われる事はなかった。そんな彼女を遠くから認知
していたリヨは、席替えをきっかけにマキと行動することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-10 14:14:29
4292文字
会話率:28%